JICA海外協力隊の世界日記

クズ・ザンポーラ♪ 幸せの国の農場便り♪

秋の農場便り♪

クズ・ザンポーラ♪世界中の皆さん、こんにちは♪

日本は雨の多い秋となっているそうですが。私の住むブータン西部パロ県ボンデ地区は今週に入って朝夕の気温がグッと下がり、また晴れ間の多い日が増えて来ました。この国の冬は日本と同様に乾季となる為、冬越えのお野菜達の為に潅水作業も増えて来る事になります。

ただ、気温の低下は人間に取っては辛い事ですがお野菜や果物に取ってはとても重要で味や成長を決める為の大切な事でも有ります。

写真に有るこの柿も今週から綺麗に色付いてきており収穫を迎える事になります。この柿は以前に紹介したかつてこの農場で活動されていた西岡京治氏による柿で、親木となった木が私達の農場には存在し、それが今でもこの時期になると綺麗に実るのです。

この柿は富有柿と言う甘柿の一つでブータンでは元から渋柿が多く今でも市場では渋柿を見かけますが、その渋抜きを効率的に行う脱渋の方法の普及も日本人によって広められたとされております。

いずれにしろ、このブータンの地で日本の系統種の柿が食べれる事はとてもラッキーです♪

また、この写真は春から育てていたトウモロコシを乾燥させて、脱粒と言う粒を一つひとつ取る作業をしている際の写真です。

これらのトウモロコシは試験的な栽培の為、私達のメインの仕事である種取とは別となるのでこれらのトウモロコシはそれぞれ回収して、細かく潰してゴハンと一緒に炊いたり、「アラ」と呼ばれるブータンの地酒とされる蒸留酒にしたりと食用利用の為に販売します。

この販売で得たお金は今年度から設けた農場の銀行口座に貯めて、後々に配属先で必要な資材の購入資金の源資となります。

そして、収穫の際に発生するトウモロコシの茎や葉、皮、芯等の残渣は冬場の土作りの為の大切の有機資源となり、これらを利用したコンポスト作成も今後、予定しております。

さらに、この写真は前回2年前に観光でブータンを訪れた際の稲刈りの時のお写真を紹介致しましたが、これは今年の稲刈りの様子です。

現地のホームステイ研修でもお世話になったり、また普段の活動でも良くお会いする別組織とは言え兄弟機関に勤めるペマ・ドルジさんの田圃の稲刈りに近隣のボランティア達で稲刈りのお手伝いに行った時の写真です。

ブータンの稲刈りは日本の様に刈った稲をまとめて木や竹等で組んだ稲木に掛ける「おだかけ」と言う作業をせず、そのまま圃場に寝かせて乾燥をさせます。だいたい、2、3日程この状態にして今度はこれをひとまとめにして、脱穀作業を行います。

ブータンでは今でもコンバインを含めた脱穀機等を使わずに刈り取り後に純粋に叩いて脱穀をするのがまだ普通なので日本のお米の様に形ははっきりはしておりません。

また、ブータンの農家は日本の様に収穫→脱穀→乾燥→もみすり→選別→精米→出荷の一連の流れをするのでは無く、必要な分だけ精米を行い後は玄米の形にして保存をしておくのが一般的だそうです。

いずれにしても日本と同じ米食文化圏でも色々な違いが有りとても楽しく、興味深い経験が出来ました♪

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