2017/12/04 Mon
宗教 文化 生活 社会 農業
皆で厄祓い♪


クズ・ザンポーラ♪世界中の皆さん、こんにちは♪
気が付くと、今年も残すは12月だけとなり、日本では「師走」を迎えているかと思いますが。
今日は普段の活動とは別に先日、配属先で開催されたRimdo:リムドゥと呼ばれるプジャ(祭祀・法要)の一つをご紹介します♪
ただ、まず簡単に「プジャ」とは、同じ言葉をヒンヅゥー教徒も礼拝や儀式と言う意味で使い、使い方に関してもブータンでの仏教とほぼ変わらず、僧侶による法要や祈祷、今回の様な厄祓いを行う時の祭祀や儀式の事を総称して「プジャ」と呼びます。
因みに、ブータンでも日本の仏教の法事・法要の忌日・年忌法要と考え方や数え方がほぼ同じで、亡くなられた命日から起算して初七日から四十九日までしっかりとプジャ(法要)が行われ、一周忌、三回忌...と続きます。
上の写真の中央の椅子に座っておられる方が自身が活動する地域の一番大きなお寺に住む大僧正になります。


そして、今回このリムドゥと言うプジャは満月となる日曜日が選ばれ、配属先のスタッフ達が前日から儀式で食べる料理や祭壇飾り、お供え物の準備等をして、朝から僧正様を呼んで夕方までお祈りをするお祭りでした。
ただ、なぜこの「厄祓い」であるプジャを行なったかと言うと。
その理由が今年の夏に2枚目の写真に有る五本の祈り旗(ハダル)の内の写真で言う一番右側の白いハダル(白は雲や風の意味で、他の4色に関してはいずれ他の回で説明します♪)が風に流され、倒れて3つに折れてしまい。
この事は宗教や縁起を重んじるブータンにとってはとても不運な事とされ、それを日本で言う様なお祓いをしないといけないと言う事で開かれました。
興味深かったのが、山から松や杉の葉を持って来て、それに一度火を付けたらその火を絶やさない様にお祭りの期間はずっと保ち続ける事。
さらに、そのお祭りの途中で今回、祭壇に準備したトルマ(バター飾り)や仏飾り、御供え物の一部等をお坊さん達がお経を唱えながらそれらを砕き、混ぜたものを入れて焼いたりしました。(写真は無し)


また、お祈りの最後に本来はブータンでは魔除けとされる「ドゥ」と呼ばれる飾りを今回はそれまでの「悪い運」を祓う意味で、焼き払う事になります。
ただ、その時に僧正様がそれまで唱えていたお経が終えた途端に、男性陣が急に叫び出し(恐らく、悪霊を退散し戦う意味での雄叫びの意味)、その「ドゥ」と共に悪い運が付いてるとされる物(古い服や割れた食器、壊れた小物類)を抱えて、屋外に持ち出し、その「ドゥ」を目がけて弓で射って、焼き払いました。(上の写真)
普段、大人しいブータン人がいきなり叫び出し、喜びながら悪運の塊りとされた「ドゥ」に火を付ける様子に正直、自分は驚きました。
けれど、今回の祭り事で私達の組織に有った「悪い運」は無くなったとされて、皆さん一様に安心して喜んでいました♪
でも、準備作業も含めたら前日からによる丸一日の作業となりましたが、久しぶりにブータン特有の宗教儀式に参加して、貴重な体験をする事が出来ました♪
SHARE