JICA海外協力隊の世界日記

KIROのアオリータ日記

メキシコ版クリスマス(その1;ポサーダNo.1)

 オラ! コモ・エスタ? メキシコ、サン・フアン・デル・リオで活動しているシニア海外ボランティアのKIROです。

 今回から数回に渡って、メキシコのクリスマス(スペイン語ではナビダー)の様子を紹介します。

 メキシコのクリスマスは、25日のクリスマスの9日前の12月16日から始まり、大晦日、新年を越えて1月6日の東方三博士の日まで22日間続きます。 メキシコで沢山あるフィエスタ(お祭り)の中でもこのクリスマスが一年で最大の大切な行事と言えます。

特に、12月16日からクリスマス・イブの24日までの9日間は、ポサーダと呼ばれ、いろいろな催しが行われます

各家庭では、ナシミエントと呼ばれる人形を飾ってキリストの誕生を祝います。 ナシミエントには、マリア様、夫のホセ、天使や羊などの人形が使われます。近くにロマンチックな響きを持つノーチェ・ブエナ(聖夜)と呼ばれるメキシコ原産の花を飾ります(日本ではポインセチアとして有名)。

ポサーダの夜は、先ずお祈りから始まります。ロザリオを順番に回してお祈りの言葉とクリスマスの讃美歌を歌います。 その後、持ち運びできるナシミエントを先頭に、各自ロウソクをかざしお祝いの言葉を言いながら家の周りをまわり、玄関から家に入ります。 これは、マリア様ホセが巡礼をして宿を探した様子を再現したようです。 一緒に歩いていると、静寂で厳かな雰囲気を感じます

家に入ったら、ブニュエロス(練った小麦粉を油で揚げたもの。砂糖、ハチミツ付)、ポンチェ(果物の入った暖かい飲み物)、アトレ(黒砂糖、トウモロコシの粉で作った飲み物)などクリスマス用に作られた甘い、甘~い食べ物を食べます

 一段落したら、ポサーダのメイン・イベントのピニャータ割りとなります。 ピニャータは、日本のくす玉割りに似たものですが、ボールではなく棒でたたいて割ります。

順番は、まず年齢順に子供から。音がする目隠し無しで、自由にたたかせます。ここが、メキシコらしく優しさが出ているところです。

ピニャータの中には、チョコレート、スナック菓子、キャンディなどが入っていて、割れると大人も子供もワァーと走って行って拾います。 30人の参加者でピニャータを3個割りました。お菓子を沢山ゲットして全員幸せな顔でした。

 敬虔で厳かなお祈りをした後に、明るく陽気にワイワイ騒いでピニャータを割るメキシコ・スタイルで、この日のポサーダの夜は忘れられないものとなりました

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