2022/10/28 Fri
人 活動
~世界手洗いの日~コミュニティ開発・山本隊員の1ページ
みなさん、こんにちは。
10月15日は世界手洗いの日。
カメルーンでは何人かの隊員が手洗いに関する活動を行っています。
今回は海がある街、クリビ(首都ヤウンデから車で5時間程の所)でコミュニティ開発として活動している山本隊員から世界手洗いの日に合わせてイベントを行ったと聞いたため、その時の様子を届けてもらいます。
それでは山本隊員の1ページ~
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こんにちは、山本です。私は水の防衛隊として、地域住民の生活水・井戸水ポンプの調査・修繕提案、学校や地域住民に手洗いなどの衛生面の啓蒙活動などを行っています。
今回10月15日が世界手洗いの日ということで何かできたらと考え、小学校を訪問し、授業をさせていただきました。世界手洗いの日とは?
正しい手洗いを広めるため、国際衛生年であった2008年に、ユニセフなど水と衛生の問題に取り組む国際機関や大学、企業など13の組織から成る「せっけんを使った手洗いのための官民のパートナーシップ」により、毎年10月15日が「世界手洗いの日」(Global Handwashing Day)と定められました。
【引用:日本ユニセフ協会HP https://handwashing.jp/sp/】
私が行った手洗い啓蒙活動
私が行った活動は大きく分けて2つあります。
一つは学校への手洗い授業、もう一つはポスター作成です。
学校への手洗い授業に関しては、小学校にアポイントを取り、授業を行わせていただけました。授業の目的は正しい手洗い方法を知ること1つに絞り、プレゼンを作成しました。
子供達には飽きなく参加してもらえるようにクイズ形式でプレゼンを作成し、正しい手洗いのほかにも、手を洗う目的や、どのような時に手を洗いますか?という問いかけをしました。ほとんどの生徒が手洗いの目的などを理解しており、クイズや、一通りプレゼンをした後は手洗い実践もしてもらいました。
白い絵の具で手を汚し、それを私が作った正しい手洗い方法の資料を見ながら、手を洗ってもらいました。
↑手洗い順序のプレゼンページを見ながら手を洗う生徒
※学校にもよりますが、水道が通っていない学校もあり、そのようなところは教室前に写真のような蛇口付きバケツが置いてある学校もあります。
このクラスでは3人ほど実践をしてもらったのですが、「やりたい人~!」の問いかけに多くの子供が手をあげてくれたり、授業にも真剣な眼差しで聞いてくれたりして、私としてもとてもやりやすい雰囲気で授業を行えました。
アポイントを了承してくれた学校、先生には感謝の気持ちでいっぱいです。
そしてポスター作成に関しては原案をまずは自分で作成し、原案を元に同僚たちと色合いの調整、文字の大きさ、フランス語の修正などを話し合い作成しました。
このポスター作成の目的は、もちろん前述のアポイントへ行った『学校に渡す』ということもあるのですが、1番の目的は『配属先仲間となにか一緒に作業をする」というところに重点を置いていました。
まだまだ拙いフランス語ですが、ポスターひとつにしっかり意見を交わすことが出来たのはとても良かったのではないかと思っています。
しかし、問題は印刷屋さんでの出来事でした。
発注前の見積もりを取った時点では、作成は1日あれば完成すると言っており、いざ発注して翌日受け取りにいくと完成していませんでした。
2日後に受け取りに行っても雨だから作業してない、その翌日もまだ出来てないと、結局完成まで5日ほど時間がかかり完成しました。
幸いにも授業予定日に間に合ったので結果オーライですが、いつ完成するのかわからないポスターに内心ひやひやしました。
そして印刷したポスターを学校に渡し、無事一緒に写真撮影も出来ました。
また来年も世界手洗いの日をカメルーンで迎えるので、さらにアポイントの学校数を増やしたり、正しい手洗いの理解を広げたり、病気などの防止のための活動を担えればと思います。
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手洗いの授業やポスター作成を通じて手洗いについてただ伝えるだけでなく、子どもたちや、配属先の同僚とのコミュニケーションも大切に活動していることが伝わってきました。
また、私も時々蛇口付きバケツを見かけ、利用することがありますが、断水などで水がない場合に便利だなと感じています。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
それでは休憩にベニエ(ドーナツのようなもの)を食べるので、手を洗ってきます。
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