JICA海外協力隊の世界日記

カメルーンから今日の1ページ

ンドレ(Ndolé)の作り方

みなさん、こんにちは。

今回は前回の続き『ンドレ(Ndolé)』について。ンドレの収穫からンドレ(料理)の作り方まで農家さんに教えていただいたのでご紹介します。

ンドレは隊員の中でも人気のあるカメルーン料理です。

まずは収穫から。

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枝は切ってもまた生えてくるので、ナタを使って枝を切っていきます。その後、枝を逆さにして軽く引っ張るようにしてペリペリと葉っぱだけを収穫。

次にンドレを洗う作業。

収穫したものは飼料袋のような通気性のある丈夫な袋に入れて洗います。

ンドレ作りでもっとも重要そして大変だと思うのはこの「洗い」です。この洗い方が雑だと苦味が強くなってしまいます。流水で汚れを落とすというレベルではなく、全身を使ってそれはもう全力で洗います。洗うというか、潰しているようにも感じます。川まで行ってンドレを洗うこともあります。

この際少し緑がかった泡が大量にでてきます。おそらく灰汁。ちゃんと洗えている証拠かなと。

私も挑戦してみたもののなんだか足踏みしているだけになってしまい早々と交代。テクニックが必要です。

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↑マルシェ(市場)では、すでによく洗ったものが売られています。(逆にマルシェでは洗っていないンドレを見たことがない気がします)お茶碗1杯くらいの量で100Fcfa(20)

お店の方は「うちの方がよく洗えている!」と、いかに丁寧に洗い苦味が減っているかをアピール。

お客さんが少し味見をしてから買っている所も時々見かけます。おかげで私も気軽にンドレを作ることができます。

さて、しっかり洗えたらいよいよ本格的に調理。材料は洗ったンドレ、ピーナッツ、玉ねぎ、にんにく、ネギ、生姜、唐辛子、白胡椒、その他お好みでブイヨンや香辛料です。ざっと説明すると「ピーナッツペーストでンドレを煮込む」です。以下もう少し詳しく書いていきます。

1.ピーナッツは洗って数時間水に浸してからお好みで薄皮をむきます

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2.洗ったンドレを更に沸騰したお湯で数分茹でます。この際にsel gemmeといわれている薄いグレー色をしたもの(石のようだったり粉末だったり)を少量加えることでしっかり洗えるそうです。

3.苦味が少なくなってきたらザルに移し、水で粗熱を取った後よく絞り水気をなくします。

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4.ネギ、玉ねぎは一口サイズ程に切り、ンドレ以外の材料(ピーナッツ、玉ねぎ、にんにく、ネギ、生姜、唐辛子、白胡椒)を全て一緒にミキサーにかけます。(少量の水も加えて)

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また、ミキサーを持っていなくても、機械ですり潰してくれるお店があります。

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用途に合わせて水加減も調整してもらえるので、助かります!

5.いよいよ火を使います。大きめの鍋に多めの油を入れて玉ねぎを炒めます。

6.玉ねぎがしんなりしたらミキサーにかけたものを入れグツグツと煮込みます。

7.よく火が通ったら、ンドレをパラパラと入れて、混ぜながら10分程火を通して完成です!

↑少し重めのソースのため力がいるのと、煙で目が痛くなるため混ぜるのも大変です。

肉や魚が登場していませんが、別で火を通しておいた牛肉や魚を入れて一緒に煮込んだりトッピングしていたりすることが多いです。家庭によっては他にも様々なスパイスが加わったり、アレンジがあったりします。

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時にこのようにエビ入りのンドレもみかけます。

また、写真1枚目のようにプランタン(バナナのようなもの)と一緒に食べたたり、マニョック(キャッサバ)やご飯、またクスクス(トウモロコシやキャッサバの粉をお湯で練ったもの)など様々な主食と相性抜群のため、色んな組み合わせで食べられています。

ンドレはお腹の調子を整えてくれるみたいですが、程よい苦味がおいしく、ついつい食べ過ぎるとお腹は不調になります。

なんでも食べすぎはよくないですね。

日本で食べられるもので例えるとンドレの葉っぱは苦味の強い緑茶のような感じかなと。ぜひカメルーンで食べていただきたいです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

また他のカメルーン料理もご紹介できたらと思います。

Bonne journée (よい1日を)

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