JICA海外協力隊の世界日記

薬剤師のウガンダ秘境滞在日記

病院で発見した動物!

 ウガンダでは様々な家畜があちこちで飼われています。牛、ヤギ、ロバ、鶏、羊、豚などです。

 その家畜たちは病院の中にまで侵入してきます。
 今回は病院でみつけた動物を報告します!

 まずは、鶏。冷蔵庫が一般家庭にあまり普及していないウガンダでは鶏肉は生きたまま保存します。

 または卵をとるために鶏を飼っている家庭がたくさんあります。
 患者さんが連れてきているのか、職員が連れてきているのかわかりませんが病院内では鶏がよく歩いています。

 そして、写真のように、牛です。

 病院の隣の職員住宅から草を食べながら紛れ込んだのだと思います。
 牛は食肉用だけではなく乳牛としても飼われています。
 時々隣人の看護師からしぼりたてのミルクを沸かしたミルクティーをいただきます。

 ヤギが院内を歩いていることもあります。

 次に、犬です。
 なぜか病院に野良犬が住みついています。

 赴任当初は番犬として飼っているのかと思いましたが、病院の会議で野良犬が問題提起され驚きました。

 狂犬病のリスクもあり、犬に近づくのは危険です。狂犬病ワクチンも免疫グロブリンも病院に備蓄はありません。また、ゴミを漁ることも大きな問題です。

最後にネコです。
 このネコとは分娩室で出会いました。
 看護師長と話しながら分娩室の棚に薬剤や診療器具のラベルを貼っていたら、なんと棚の上に猫が!!
 私が驚いていると看護婦長が「This is our cat!」と紹介してくれました。ネズミを取らすために病棟で飼っているそうです。
 病棟のトリートメントカートに飛び乗ったり、自由に動き回っています。


 最初はこのような環境にすごく驚きました。糞などは掃除夫さんが毎朝片付けるので病院内におちているのを見かけることはあまりありません。

 日本ではきちんと管理されているため、長期入院患者さんがペットと会うことさえ難しいですが、牧歌的な環境のウガンダとは大きく異なりますね。もちろん病院だけではなく、学校や町中でも動物が闊歩しています。

 感染面や衛生面を考えると人畜の距離が近いことは良いとはいえないですが、子供でも鶏やヤギを捌くことができたり、牛や豚の屠殺場が近所にあったりと、食事と生き物の命が近いと感じます。ウガンダでは、本当に『食育』を経験できますね。

 最後まで読んでいただいてありがとうございます。
 ケイタボン(現地語でありがとう)

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