JICA海外協力隊の世界日記

薬剤師のウガンダ秘境滞在日記

継続

 ムウェネ サボンド?(現地語でHow is life? ※現地では、How are you?やHow's it going?と同様の意味で使われています。)

 ウガンダでは乾季から雨季にかわりました。

 私は「夏バテ」ならぬ「乾季バテ」をしてしまうので雨季の方が過ごしやすいのですが、配電システムが弱いのか雨が降る前後は停電が多くなります。そのため最近は毎日停電があります。そもそも家に冷蔵庫や洗濯機、電子レンジといった家電がないので、2~3日停電が続いても問題なく生活できるようになりました。

 日本はもう春を迎えている頃かと思います。3月は、年度末にあたり、仕事の引き継ぎ等の時期でもありますね。

 ボランティアの帰国後に現地の人によって活動が継続されるか、ということは多くの隊員の悩みです。

 日本でも仕事の引き継ぎと継続は難しいので、言葉・文化・慣習・人材・資金など色々な障害がある任国ではなおさらだと感じます。

 今回は私の帰国後も継続されていくと感じた出来事を報告します。

 約1年前にシピヘルスセンター(診療所)に5S(整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)を導入しました。

 一番上の写真のように5S導入前の調剤スペースは、薬と記録用紙とがごちゃごちゃに積み重ねられていました。もし薬の取り違いが起これば重篤な医療事故に繋がる可能性があり、危険な調剤スペースと言えます。

 上記のような状を、以下の状態(写真下)のように一緒に整理・整頓しました。

 しかし、私は当初、「この片付いた状態がこのまま維持されるのかな…」と不安でした。ボランティアが去った後には、すぐ元に戻ってしまうのではないかと疑っていました。

 この写真が1年後の現在の様子です。調剤スペースは変わらず整頓されています!

 そして更にスタッフにより手作りの薬品ラベルがつけられていました!!

 薬局だけではなく部署、診察室や検査室も整理・整頓が維持されています。

 センター長と「Slowly, slowly」でも、「継続していくことが一番大事だね」と話し合いました。

 このヘルスセンターはもう現地スタッフの力で5Sを維持していけると思います!

 


 私がウガンダに来て1年半経ちました。

 上手くいかなかった活動もたくさんたくさんありますが、残り半年も現地に根付く活動を試行錯誤していきたいと思います。

 最後まで読んでいただいてありがとうございます。

 ケイタボン(現地語でありがとうの意)

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