JICA海外協力隊の世界日記

薬剤師のウガンダ秘境滞在日記

医療機器

 現在ウガンダの保健分野では、看護師、医療機器、薬剤師が、ウガンダ国内の医療の質の向上を目標とし活動しています。

 3~4ヶ月に1度、医療隊員が集まり情報や意見交換等を行う「保健分科会」と呼ばれる隊員の自主性に基づく会議を開催しています。先月は医療機器隊員を中心として医療機器について情報共有を行いました。

 医療機器隊員は、日本で「臨床工学技士」の資格と勤務経験を有しています。

 私自身が日本に勤務していた際は、薬剤師と臨床工学技士が直接話をする機会はなかったため、同じ医療職種として、また同じ目標で取り組んでいる同志として、学び合い協働する機会が与えられ、とても勉強になっています。

 医療機器隊員の主な活動内容は、医療機器の使用方法に関する講習の開催や機器の保守管理などです。

 現地スタッフによる乱暴な機器の取り扱い、機器にネズミが巣くう、修理部品の国内品調が困難であること、停電による精密機器への負荷など、日本では考えられないトラブルがあります。

 今回の分科会では、医療機器隊員による機器取扱いマニュアルの共有があったため、早速配属先であるカプチョルワ病院でも紹介しました。

 上の写真はオキシジェンシリンダー(酸素ボンベ)の横に使用マニュアルを貼った様子です。
 次の写真は、利用者の目につき易いよう酸素濃縮器に使用マニュアルを取り付けた様子です。同機器は、1年半前に新規に導入された機器ですが、すでに壊れていてテープで補強がなされていました。

 これを機に、他の機器の様子に関しても聞き取り調査を行ったのですが、冷蔵庫や血液検査機器・レントゲンなど、様々な機器が壊れていることが判明しました。

 また、ヘルスセンターでは使用方法がわからないと放置されている新品のオートクレーブ(滅菌器)も発見され、「 カプチョルワにも医療機器隊員さん来てーーー!」と悲鳴をあげました。

 

 今はちょうど協力隊の春募集の時期ですね。

 医療機器隊員のご応募、お待ちしてます!

 では最後まで読んでいただいてありがとうございました。

 ケイタボン(現地語でありがとう)

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