JICA海外協力隊の世界日記

薬剤師のウガンダ秘境滞在日記

きりたんぽ販売!

 私の任地の隣に位置するブランブリ県で、「コミュニティ開発」隊員として活動している同期が実施した、きりたんぽ販売会に参加してきました。

 ウガンダ国内で活躍する「コミュニティ開発(稲作支援)」隊員の主な活動内容は、農家さんに対する農業指導や彼らの収入向上に繋がるアイデアの紹介などです。

 そんな彼らの発案による、お米の更なる普及を目指し、きりたんぽを紹介・販売することになりました。きりたんぽは、炊いた米を潰して餅のようにして、串に刺し、炭火で焼いて作ります。それにピーナッツソースをつけて食べます。

 ウガンダのローカルフードでも、米やピーナッツソースは普通に食べられているので、味はウガンダ人の好みに合っているはずです!

 当日は、1本約15円で販売しました。

 商品にならない破砕米や割れ米を加工・販売することで、少しでも農家さんの収入向上を図ることが目的ですが、今回はまず現地の人の反応を見るため試作販売です。

 場所は、ヘルスセンター(日本でいう診療所)で販売しました。

 入院患者さんに病院食が提供されないウガンダでは、患者さんの家族が食べ物を用意しなければなりません。

 家族の負担を軽減でき、栄養もしっかり取れる「きりたんぽ」を買ってもらえるのではないか、という狙いもあり、ヘルスセンターでの販売に踏み切りました。

 結果は、土曜日でヘルスセンターの外来が閉まっていたこともあり、お客さんはまばらでした。

 現地の人からは、「なんで一回炊いた米をまた焼くの?」というするどい質問もあり、面白かったです。

 なかなか現地の人に受け入れてもらえない様子を見て、普段から馴染みのない食べ物を販売する難しさを感じました。

 確かに、もし日本でウガンダローカルフード屋台があったら、試食してみるか?問われると悩みます。

 初めて目にする外国の食べ物にチャレンジすることは、とても勇気がいりますよね!

 上の写真のように、同期隊員と共に働いている「農業普及員」と呼ばれる同僚は、積極的にきりたんぽ作りに関わってくれ、農家さんを招待して試食を促したり、

 「赤や黄色をつけて売ってみたらどうだろう?」という驚く意見も出してくれました。

 またヘルスセンターも、掲示板にお知らせを書いてくれたり、机を貸してくれたり、協力してくれて有難かったです。

 きりたんぽ販売を通じた「地産地消」と言う考えが定着するまで、現地の生活にきりたんぽを広めていくことは難しいと感じましたが、草の根レベルの日本文化紹介はできたと思います。

 次回は、私の任地カプチョルワ県でも開催してみたいです!

 では、最後まで読んでいただいてありがとうございました。

 ワンニャラ!(隣ブランブリ県現地語でありがとう)

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