JICA海外協力隊の世界日記

チェケ チェケ ホンジュラス

思春期予防活動

先日、思春期意識調査の結果報告会が開催されました。保健医療関係機関だけでなく、市役所、教育関係機関、県内で活動するNGOなどを招いての報告会でした。思春期妊娠予防は、近年ホンジュラス内での関心が高まっているテーマです。報告会では各機関と活発な意見交換をすることができ、とても有意義な会になりました。

また、各学校にも無事に報告書を渡すことができました。このデータを保護者にも情報提供し、連携して子どもたちを守っていくことを約束することを、学校側から約束してもらえました。

少しだけ残念なのは、二年間のうちに思春期プロジェクトが大きく前進することがなかったということ…それには、イニシアティブを取っていた配属先の医師が転勤になったことや資金不足など色々な要因が挙げられます。しかし、確実に個々意識の向上を感じるこの頃、少しずつでもダンリの思春期プロジェクトが、そしてホンジュラスの思春期世代を取り巻く環境が前進改善されることを願うばかりです。

最近よく、自分にとっての二年間の意味を考えています。習慣も文化も違う環境のなかで、日本の感覚のままでは上手くいかないこととも多かったように思います。自分の常識が尽く覆され、そのたびに視野や価値観が拡がっていきました。困難な場面も多かったですが、それ以上に彼らの明るさや柔軟さに助けられた二年間でした。決して、満足のいく立派な活動ができたわけではありません。ホンジュラスを、そして世界を変えることができたわけでもありません。それでも、ボランティアとして現地の人と共に一つの目標に向かって心をひとつにした経験は、わたしにとって財産ですし、わたしから学んだことがある、出逢えてよかったと言ってくれた人たちの存在が、わたしの二年間の意味なのだとの今は思っています。

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