JICA海外協力隊の世界日記

チェケ チェケ ホンジュラス

思春期意識調査

わたしの活動の柱である「思春期保健活動」。今までにも幾度かこのブログを通してホンジュラスの思春期の妊娠の多さをお伝えしてきました。ホンジュラスにとって、喫緊の課題の一つです。わたしの配属先である県保健事務所ももちろんその重要性を認識しており、県内各市町村保健センターも様々な活動を展開しているわけです。しかし、他にも課題が山積みのホンジュラス、なかなか成果の見えない予防活動に看護師たちのモチベーションは下がり気味です。

なぜ、こんなにもホンジュラスで思春期妊娠が多いのだろう。同僚たちに尋ねると「性についての十分な教育ができていない」「ラテンの文化の影響」などの答えが返ってきます。果たして本当にそうなのでしょうか。県内の思春期世代を取り巻く現状を明らかにし、早すぎる妊娠に関連する要因、思春期世代の具体的なニーズを探ることを目的に、同僚と共に意識調査を企画しました。

中学校に出向いてのアンケート調査は、少し恥ずかしそうにしながらも、みんなこころよく協力してくれました。詳細な分析はこれからですが、結果から見えてきたのは、早くから性に触れる機会が多いということです。避妊を含めた性交渉や性感染症についての知識は、それほど低くない印象です。しかし、これらの今回のアンケート調査は都市部の中学校を中心に実施したため、学校に通えていない、山間部に住む思春期世代の現状が反映されていません。そのあたりも含めた調査ができれば、また違った結果が見えてくるのではないかと同僚と話をしてます。

活動が進めば進むほど自分の力不足を実感させられる毎日ですが、残り少ない活動期間を大切に過ごしていきたいと思います。今年も、またホンジュラスにマンゴーの季節がやってきます。

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