2022/10/28 Fri
文化 生活
ⅹ ペリリュー島 ⑥
(写真はコロール島にある戦争で亡くなった方々の慰霊碑に黙とうする日本人会の方々)
こんにちは、みなさん。
私は現在、海外協力隊でパラオにいます。
パラオにはペリリューという島があります。
日本はアメリカとの戦争があり、ペリリュー島で多くの日本人、アメリカ人、パラオ人が亡くなりました。
今なお、遺骨収集が続けられ、墓碑を慰霊しています。
(写真はコロールの街にある海軍墓地や慰霊碑を清掃する日本人会の方々)
戦没者慰霊碑や墓地はペリリュー島だけでなく、私の住むコロールの街にもあります。
以前はサクラ会と言う団体があり、日本からの慰霊団の受け入れ、日本人墓地の維持管理、慰霊碑などの建立を行ってきました。
サクラ会は日本統治期にパラオに移住した日本人とパラオ人の間に生まれた日系パラオ人によって設立された団体です。
現在はメンバーの高齢化が進み、団体の活動が難しくなり、日本人墓地の維持管理などは日本大使館が他の団体に依頼しています。
現在、墓地は依頼された団体と日本人会が清掃を行っています。
ある日、私がコロールの街を歩いていると、「お前は日本人か?」とパラオ人に話しかけられました。
パラオの街ではこのように見知らぬ人から話しかけることが日常的にあります。
パラオ人に「そうだ」と私は答えると「サクラ会は知っているか?」と聞かれました。
私は「名前は知っています」と言うと「俺のじいちゃんはサクラ会で日本人墓地の管理をしていたんだ」と説明してくれました。
偶然とはいえ、日常生活で日本人墓地のことを話題にしてくれるパラオ人が今なおいることがありがたかったです。
パラオの戦争の話は少し後で、もう少しだけします。
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