JICA海外協力隊の世界日記

ツカレナオース!!

ⅺ    オモガット(ベイビーシャワー)①

こんにちは、みなさん。

私は現在、海外協力隊でパラオにいます。


パラオに赴任して話を聞くうちに、是非、行きたいなと思っていた伝統行事の1つ、「ベイビーシャワー」に連れていってもらいました。

ペイビーシャワーは、妊婦さんとこれから生まれてくる赤ちゃんのためにお祝いをする、アメリカで発祥したイベントですが、パラオでは異なります。

パラオの
ガアス(ベイビーシャワー)は、第1子が誕生した後に、無事出産出来たことを祝い、母親の体力回復を祈る儀式です。

みんなにお披露目をする前に、母親の体をマッサージをしてスチームに入ることを数日間続け、母体の回復をはかります。

ガアスの最終日に行われるお披露目イベントを「オモガット」といい、女性はパラオの伝統衣装を身につけ、ターメリック(ウコンの場合もあり)とオリーブオイルを塗ります。

肌が黄色くて、テカテカしているように見えるのは、ターメリックとオリーブオイルのためです。

この右手を天に指す独特の姿勢は、お披露目のあいだ、崩しません。

この姿勢で2時間。

パラオは、平均気温28度とはいえ、紫外線は日本の7倍で、日に照らされると痛いです。

でも、母親は動かないのです。

化粧が崩れたりすると、その都度、御付きの女性が直します。


 

会場にいる人たちは、お披露目を見ているだけではありません。

音楽に合わせて、母親の周りに集まってきて、踊って歌って、祝福をします。

これを各グループごとに何回も繰り返します。十数回続けるのです。

手に持っているのは1ドル札です。

音楽が終わるのを合図に、御付きの女性がもっている箱に、1ドル札を入れます。

昔は1ドル札を母親のの体に貼り付けてたけど、お札が黄色く染まってしまうから、最近はしなくなったようです。

昔の写真をネットで探すと、体中がお札だらけになった母親の画像がでてきます。

この話は続きます。

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