JICA海外協力隊の世界日記

ツカレナオース!!

xiv   ツカレナオース!(パラオ語になった日本語)②

(写真はパラオ短期大学にあるパラオ第一国民学校跡)

こんにちは、みなさん。

私は現在、海外協力隊でパラオにいます。

第一次世界大戦の後、日本はパラオを委任統治しました。

日本はパラオに学校を作りました。

そして、その時代の他の国と同じように、日本語教育が行われました。

その名残として、今でも1000語ほど日本語由来のパラオ語があると言われています。

パラオ共和国にある州の1つ、アンガウル州では、パラオ語と英語に加え、日本語が公用語に定められています。

それぐらい日常生活で日本語が使われていたのではないでしょうか。

海外で日本語が公用語として認められている唯一の事例です。

現在は公立学校ではパラオ高校、パラオ短期大学(パラオには4年生大学はありません)で選択制で日本語を学ぶことができます。

20年ほど前は小学校でも学べたそうです。

20年前に小学校で日本語を習った同僚には、「この歌、日本語の先生に教わったよー」と「♪これっくらいの お弁当箱に おにぎりおにぎり ちょいとつめて」と歌ってもらいました。

私の職場では日本語由来のパラオ語が飛び交います。

「ベンジョ」「ツカレタ」「ダイジョウブ」「ショウガナイ」などなど。

私は同僚にあなたの「アタマサビテイル」と言われています(笑)

今の日本語教育を受けていない若者は日本語由来のパラオ語を、純粋なパラオ語と思って使っているそうです。

先日も「ベントー」は元々日本語だよ、と小学生に説明したら驚いていました。


そして、現在はパラオではインターネット整備が進み、子どものころからyoutubeを見ます。

英語のyoutubeを小さいころから見ているので、自然に英語を覚えるのです。

学校の授業もパラオ語と英語でしています。

同僚とは、そのうち日本語由来のパラオ語はなくなり、英語由来のパラオ語が増えるよね、と話しています。

残念ですが、それは「ショウガナイ」ですね。

写真はパラオの街にある食品店の看板です。

下はパラオ日本大使館作成のビデオです。


パラオの歌の中に、日本語由来のパラオがちりばめられていて面白いですよ。

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