JICA海外協力隊の世界日記

ツカレナオース!!

ⅺii ツカレナオース!(パラオ語になった日本語)①

(写真はパラオ短期大学にあるパラオ第一国民学校跡)

こんにちは、みなさん。

私は現在、海外協力隊でパラオにいます。

第一次世界大戦の後、日本はパラオを統治しました。


そして、学校、病院、道路、工場などをパラオに作りました。


その時代に日本が委任統治したり、植民地にしたりした他の国と同じように、学校では日本語教育が行われました。


その名残として、今でも1000語ほど日本語由来のパラオ語あると言われています。

この世界日記の題名になっている「ツカレナオース」もパラオで日常的に使われている言葉なのです。

「ツカレナオース」は「疲れを治すもの」

さて、何でしょうか?

「ビールを飲む」の意味になります。

では「アジダイジョウブ」の意味は?

「美味しい」の意味になります。

パラオ語では弁当はそのまま「ベントー」であるし、野菜も「ヤサイ」なのです。


ほかにも「エモンカケ」(ハンガー)など最近、日本では使われなくなった日本語もパラオでは残っています。




(写真はヨシダさんの例です)

日常会話だけではなく、パラオ人の名前にも日本語が残っています。

「イチロウ」さんもいますが、ファーストネームではなく、ファミリーネームのときもあるのです。

そして、「サトウサン」もいます。だから「さん」という敬称をつけると「サトウサンさん」になってしますのです。

「サトウサン」については誰か周りの人が教えてあげなかったのだろうか?と疑問です。

本人は気にしてないとのことです。

私の職場にも「マサオ」、「カズマ」、「シオミ」、「カヨ」さんがいます。

ちなみに「カズマ」さんは女性です。

最近は、パラオ語の名前、日本語の名前、英語の名前と3つの名前を持っている人もいます。

今、話題にのぼっている人が、3つも名前があると、普段聞きなれた名前で呼ばれないこともあり、私みたいな部外者には、誰のことを言っているのだろうなー???となってしまいます。

日本語由来のパラオ語の話は次回に続きます。

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