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サモアウポル島104kmリレーマラソン

 今回のテーマは、【文化?~サモア隊員の恒例行事!104kmリレーマラソン~】についてご紹介します。私は、今回で2回目の参加になります。サモア隊員は毎年男女ミックスでチーム編成されます。距離はコースによって異なり、およそ3kmから6kmと様々ですが、13420km程度走らなければなりません。さすがサモアですが、毎年微妙にルールが変わります。昨年は、事前にエントリーしていたタイムに近い方が優勝と言われていましたが、当日タイムの早い方が優勝となりました。そして2チーム中、1チームがタイムで優勝しました。昨年は全く土地勘もなく全てのコースは走ってみないと分からないという、未知の世界でした。また、単純に距離が短いからラッキーと思って走ってみると、坂ばかり続く上りのコースのこともあり、「まだ続くのか・・・」と心の中で一人呟くこともありました。逆に長距離は、なだらかな平地を走ることが多かったです。  

 今年はJICAサモアから最多3チームが参加しました。このリレーマラソンには過酷な点が3つあります。其の一、スタート時間が異様に早い。104kmという距離だけに、時間がかかるので、スタート時間が今年は私達の一番早いチームで早朝4:20でした。スタート地点がまた不便な所にあり、全員で集合する時間は2:50でした。とても眠い。其の二、日中が高温となり走るのが辛い。昨年一番辛かったことが気温です。サモアは日差しが強く、日中は30度くらいになります。そのため、サモア人は誰もこんな時間に走りません。昨年は後半にスコールが通りかかり、その最中に走ったメンバーは大変でしたが、その後気温が下がり、かなり楽になりました。其の三、いくら走って練習している隊員であっても途中で故障することがある(昨年、私のチームで起こりました)。マラソンは物語ですね。

 さて、リレーマラソンではバトンが必要なのですが、昨年、日本の駅伝のように、バトンの代わりに使用する襷を作成しました。その襷を今年も使用し、先輩の気持ちと今の隊員を繋ぐことが私達の気持ちを強くします。苦しい時も、次に繋がないといけないと思い、ギュッと襷を握って走りました。今年の朝ランでは星がきれいに見え、明けの明星を見ながらスタート。今回一度も雨は降らず、山の緑、空・海の青、花の白・赤・黄と様々な色がとても美しくサモアの素晴らしい風景を見ながら走ることができました。3チームとも全員怪我もなく無事完走しました。また、3チームの中で1チームが優勝し、3連覇を達成しました。この優勝も直前でルールが変更となり、予想外の展開となりましたが、これもよくあるサモアでの出来事です。

 サモア隊員は来年の4連覇を目指し、すでに始動しています。リレーマラソン終了直後に来年の総監督・キャプテンの発表がありました。サモア隊員はウポル島、サバイイ島の2つの島にわかれて活動していますが、みんなで集合する場合も半日で集まれるので、このような大会では結束力・団結力・協力がすごい力を発揮します。それは、帰国しても日本でもずっと続いていくのです。こんなイベントがサモア隊員の中で伝統行事になっています。これからも、そんなサモア隊員の応援をよろしくお願いします。また、これからサモアに来るかもしれない隊員さん、襷を繋いでくださいね。

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