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サモア隊員×トビタテ!「留学JAPAN」隊員コラボ事業!?

 今回のテーマは、【活動~サモア隊員×トビタテ!「留学JAPAN」3期生と事業をコラボしました!】についてご紹介します。

 トビタテ!留学「JAPAN」とは、文部科学省が意欲と能力のある全ての日本の若者が、海外留学に自らの一歩を踏み出す機運を醸成することを目的としたプログラムです。その3期生として日本の夏休みを活用し、2か月間サモアに滞在しボランティア活動をしていた、高校2年生の堤大一郎くんとコラボした事業についてご紹介をします。

 今回、堤君の企画したのは、石鹸と歯みがきプロジェクトです。石鹸のプロジェクトは、作業療法士の田畑梨杏里隊員が、歯みがきプロジェクトは歯科衛生士の私がそれぞれ協力して事業を行いました。 

 まずは、石鹸のプロジェクト~smile soap making~の様子を田畑隊員が紹介します。

 私の配属先である、スペシャルオリンピックスの活動にボランティアとして参加してくれた堤くんは、学校に行っていない村の障害者と学校に行っている障害者の経験の差、生活の差に着目してくれました。村の障害者にいろいろな経験をしてもらいたい、衛生教育をしたいとの思いで、石鹸づくりプロジェクトを企画してくれました。村に住む知的障害者とその近所に住む若者と家族を対象に、村で石鹸づくり体験をしました。スポーツではなかなかみんなと交流できない子も、石鹸づくりを通して村の同世代の子と交流できました。村の人には、障害を持つ彼らのできることも少しは見てもらえたのではないかと思います。衛生状態が良くなく、怪我が治りにくい村の子供たち。自分の作った石鹸で楽しく身体を洗って、改善されたら言うこと無しです。

 また、活動資金削減のため、今回のイベントが単発で終わることなく継続性を持つ企画にするためには、協力してくれる団体に負担をかけず、石鹸の材料を手に入れる仕組みづくりが大切と考えた堤くんは、サモアにたくさんあるホテルで、お客さんにたった一度だけ使われて捨てられている石鹸に目をつけました。そしてホテルのマネジャーと交渉し、ホテルから使用済みの捨てられている石鹸を集めました。堤くんは、企画から、企画書作り、支援先探しの営業、準備、運営と毎日動き回り頑張ってくれました。

 次に、歯みがきプロジェクトの様子を紹介します。

 堤くんが活動していた幼稚園の5歳児を対象に約40分の歯磨き指導を計画しました。

 彼が実習している中で、園児のお口の中の状況が良くないこと、歯みがきをする習慣がないことに気付きました。その事を踏まえ、私のところに相談があり、歯みがき指導の依頼がありました。私は、病院の関係者に許可を得て、彼のプログラムに協力することにしました。

 プログラムの内容は、おやつの選び方とむし歯の成り立ちについて媒体を活用し、お話ししました。その後、歯みがき指導に入り、歯ブラシの持ち方、歯ブラシの当て方と動かし方、歯ブラシの交換について説明し、全員で全ての歯を磨きました。

 5歳児は一人で歯をみがくことができないため、保護者にも参加してもらえるように彼はプリントを作成し保護者に案内を出しました。また、幼稚園の先生ともきちんと調整を行ってくれたので、当日は時間通りに進行できた事が良かったと思います。

 

最後に堤くんの感想です。

石鹸と歯みがきプロジェクトを自分で企画し、それを成功させることができたことが嬉しいです。でもそれ以上に嬉しいことは、自分の想いを共感してくれる仲間と出会えたこと。そんな最高な仲間に協力してもらい生まれたパワーは、一人で人を笑顔にする時と比べて何百倍ものパワーを生むのだ!ということが学べたことが嬉しいです。これから先、自分が持つ新たな夢を叶えるためにも、志を共有する素晴らしい仲間と出会っていきたいです。そのために自分が持つ夢と向き合い続け、それがいつか人の心を動かすことができる日まで、自分の可能性に壁を作らず多くのことにチャレンジしていきます。

***

 短い期間でしたが、3人で話し合い、事業が成功するようにお互いアイディアを出し合い、当日は素晴らしい体験ができました。また、彼の姿勢を通じて、私は刺激を受けました。堤くんの夏休みは、たくさんのサモアの思い出でいっぱいになったのではないでしょうか。今後もこのような機会があれば協力していきたいと思います。

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