2018/09/13 Thu
活動
洪水の村への巡回訪問
こんにちは。ラオスのビエンチャン市パークグム郡病院で活動する大竹恵実です。初投稿にすこしドキドキしています。
今年は、ラオスは例年にない雨続き…雨季に入り止むことのない雨…そして、溢れる川…。そして、沈む家々…。
今年は、私の郡では洪水被害が8月からでています。
私の活動する郡病院は病院の機能だけでなく、郡内の地域住民の健康を守ることも役割になっています。
そのため、病院内で働くだけでなく、時々、スタッフとともに、地域のヘスルセンター(日本の保健所のようなところ)へ行ったり、予防接種に村を巡回したりします。今日は、スタッフとともに、洪水被害のでている村へ巡回診療に行きました。
川を超えた先の村がブンケン村。病院からは船に乗りスタッフ4人とともに、住民の健康状態をチェックしに行きます。
青い屋根の船が住民の足になっています。船に乗る前には、船乗りさんに「お前は泳げるか?」と聞かれます…。救命胴衣も必須です。
川向こうの村につくと、こんな感じで人々が生活していました。呼びかけると、慣れた様子で水の中をかき分け、診療を受けに一人の男性が来てくれました。
洪水をまぬがれた村に親戚が住んでいると、一時避難をしている住民もいたようですが、やむを得ず、そのままの家で生活している人々も多かったです。
清潔な水が手に入らず、免疫力も落ちているため、発熱や風邪や下痢の症状が多いそう。また、汚水に長く浸かっていることにより、足に赤い斑点ができてる人。顔を洗う際にきれいな水で洗えないため、目の感染を起こしている子供も多くみられました。精神的に疲れている様子の人々も多く見受けられました。
医師と看護師とともに村の中を巡回し、その後、村長さんに住民に呼びかけを行ってもらい、集会所で診療を行い、病院から持ってきた内服薬・外用薬・絆創膏などを提供し、感染予防に関する説明を行いました。
徐々に水かさはへり、洪水被害もよくなっていますが、これ以上の被害がでないこと、また健康被害もでないよう、予防できることを現地スタッフとともに、考えていきたいです。
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