2019/04/09 Tue
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ラオスの定番の酸っぱいおやつ「キンソム」文化
ラオスにはキンソム(ກິນສົ້ມ)という文化があります。キン:「食べる。」ソム:「酸っぱい。」というそのままの意味。笑 大人も子供も、おやつがわりに、酸っぱいものをみんなで集まって食べる習慣があります。そして、それは職場でも同じ。ところ構わずいつでもどこでも始まる。
あれ?今、妊婦健診で患者さんがすこし、落ち着いたと思ったら…。
診察室でマンゴー剥いてくれていました。
ちょうど4月はマンゴーの時期です。あちこちの家庭や病院の庭になっており、職員も患者さんも食べ放題。でも、日本人の想像する一般的なマンゴーとは異なり、まだ熟していない青くて硬いマンゴー。それを食べるのがラオスや他の東南アジアでもメインだそうです。
それに、ジェオといって砂糖と唐辛子と味の素と魚醤(ラオスではナンパ―と呼ぶ)を混ぜたなんとも奇妙な液体(お手製)につけて食べる。
最初は、あまり美味しいと感じなかった私ですが、だんだんと病みつきになり、小腹がすくと、食べたくなる…。これで私も立派なラオ人に!?
一人占めは絶対しないのがラオスの流儀。必ず、どんな時でも「一緒に食べよう。」と誘ってくれます。それが診察中であろうとなかろうと。そして患者さんにも「食べる?」とすすめることも。
道端やバス停にも、キンソム屋さんがあり、購入できます。「カランカラン」と鈴を鳴らしてやってくると、「あ、キンソム屋さんがきた。」といった感じで群がります。
何事もみんなで一緒に行動、一緒にシェアすることが好きなラオス人。キンソムしながらおしゃべりに花を咲かせるのはラオス人の強いコミュニティ力を作っている一助かもしれないと感じます。
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