2019/12/25 Wed
人 文化 活動
わたしの夢〜協力隊エピソード0〜
サバイディ(ラオスのこんにちは。)
この2018年9月から書き始めたサバーイサバーイlaos日記も今回が最終回になりました。
書き始めた頃は、なかなか執筆も進まず、ネタもどのような事を書いたらいいのかわからず…不慣れでした。
そして、実際の活動もうまくいかない上、定期的に執筆しなくてはいけないというプレッシャーに途中心が折れ、数ヶ月おやすみしてしまった事もありました。
しかし、執筆を何度かしているうちに、
『大竹さんのこないだ世界日記読んだよ!』
『へぇ、ラオスってこうなんだね。面白いね。』
『(隊員同士の活動で)一緒にやった活動のこと書いてくれて嬉しかったよ。』
などと声をかけて頂く事も多くなり、JICA世界日記を執筆することが自分の中で、いつしか、喜びに変わっていきました。読んでくださっていた方々、心よりありがとうございました。
最後に何を綴るべきか悩みましたが、
これから協力隊に応募しようか悩んでいる方、協力隊に来て、悩んでいる人、協力隊を終えて悩んでいる方。そんな方の背中を少しでも押せればと思いました。
そこで、わたしの協力隊応募の時の夢と今の夢についてお話ししたいと思います。
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JICA海外協力隊に応募する時、希望の国(要請内容)を3つ選ぶことができます。
しかし、あくまでも希望ですので、応募者の経験や人柄、要請内容とのマッチングで決定されます。
わたしの希望は、1.ガーナ、2.ニカラグア、3.グアテマラでした。
理由としては、
1)その国の要請内容が自分の助産師としての経験を活かせそうな内容であったこと
2)語学をせっかく学ぶなら 、英語圏かスペイン語圏がよかったこと
3)せっかく行くなら、なかなか、いけないような所にいきたい
こんな動機で3つの国の要請内容に応募しました
選考試験を受け、来た通知…
本当にドキドキしながら開封したのを今でも覚えています。
ご、合格。。。。。!
そして、次に、派遣国…
ん...??
ラ
ラオス
ラオス…
ラオス!?!??
ん。
ラオスってどこ??
そのレベルの知識でした。
とりあえずグーグル先生に聞いてみました。
東南アジアのタイも上の国。
人々はとても温かく、気候も暖かそう。
…そして 、あまり情報がない国。そんな印象でした。
派遣先の国がラオスだと知った時、贅沢な話ですが、正直、悩みました。
自分の人生の二年間を過ごす国。
英語でもスペイン語でもないラオ語…。
どこか遠くまで行きたかったけど、ふらっといける東南アジアエリア…。
ラ、ラオス。
ラオスという文字をこんなに凝視したのは人生初めて経験でした。
応募時に30歳を越えていた私は、今の安定した生活をしててまでこのチャレンジをするべきだろうかと
悩んでも答えのでない日々が数日続きました。
しかし、私ってなんで協力隊に応募したんだろう…
自分の胸に手を当て考えました。
出てきた答え。
それは、
『困っている、赤ちゃんやお母さんを助けたかったから。』
『自分が役に立てる場所があるかもしれないと思ったから。 』
案外シンプルでした。
だったら、
助産師として活動すべき場所があるのであれば、どこへでも行くべきだとおもいました。
そして、私はラオスの行くことを決め、派遣前訓練を無事修了。
日常生活はなんとかできる程度のラオ語を見につけ、2017年6月にラオスでJICA 海外協力隊として派遣されました。
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任期中、帰国後の活動や心境などは過去のバックナンバーをご興味があれば読んでいただけると嬉しく思います。
ラオスにきてよかった。
あの時行動を起こしてよかった。
と心からおもいます。
現在わたしは、協力隊の活動中にご縁あって一緒に活動をしたNPO 法人あおぞらという団体で助産師として活動させてもらっています。
その活動の一環で先日2019年11月アフリカ、タンザニアに行ってきました。
私にとって、初めてのアフリカの地でした。
そこは協力隊応募時に、私が憧れていた場所でした。
ずっと行きたかった場所。そこに立てたとき、本当に夢が叶ったのかもと嬉しく思いました。
と同時に、また、この土地に立ったことはスタートラインで、やはり助産師として夢であったアフリカに何か貢献できるようなことがしたい。
そう思いました。
わたしの夢がまた一つ増えました。
現在は、NPOの活動を続けつつ、一旦、助産師として現場に再び戻ろうと思っています。
途上国の医療事情と日本の僻地医療は課題なども似ているところも多いです。
日本の離島医療を学びに日本の離島の病院で助産師として勤務することにしました。
そして、じっくりお母さんと赤ちゃんに向き合ってみたいと思います。
『足を止めず、行動し続けることで夢が叶う。』
それは、今周りにいる人、自分の経験から自信を持って言えることです。
これが私からの最後のメッセージです。
もし何か夢に向かって行動することを諦めているのであれば、まず、何か一歩踏み出す勇気を持って欲しいと思います。
そして、こんな風にも感じています。
皮膚の色や目の色や文化や言葉が違っても同じ時、同じ地球に生きてるんだなということ。
だから、もっともっと知りたいな。
もっともっといろんな人と分かり合えたら嬉しいな。
そんな気持ちが国際協力を続けて行こうと思うわたしの原動力です。
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今回でこのサバーイサバーイlaos日記は最後になりますが
このブログを書いたことをきっかけに、発信することの大切さを学ばせていただきました。
何かの形で自分の想いや助産のこと、国際協力のことをつづけて発信していければと思います。
長い間お付き合いありがとうございました。
また、みなさんにお会いできるのを楽しみにしてます。
そしてパワーアップした私を見ていただける日が来るまで走り続けたいと思います。
本当にありがとうございました。
メリークリスマス!!!!
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