2020/06/03 Wed
活動
栄養・水衛生啓発 東部県EXPO出店!
写真1:ルワンダ人スタッフがバランスの取れた食事について説明中
Muraho! 皆さんこんにちは!
大分大きく遡ってしまいますが、2019年8月に、他の隊員と共に出店したEXPOについてレポートさせていただきます!
EXPOとは日本語で言う見本市のことで、各会社の新商品のお披露目から大学の研究発表まで、さまざまな人がモノを販売したり、情報発信を行う場です。
ルワンダにはキガリ市の他に、北部県、東部県、南部県、西部県の4つの県がありますが、今回は私の任地がある東部県主催のEXPOに、同県内で活動する隊員たちと共に参加しました。
私達のEXPOの出店テーマは「水衛生と栄養」。
出店に際して、開催地であるルワマガナ郡の郡庁とのやり取りから、JICAへの申請、掲示物準備、当日の運営、レポートの提出等、沢山の作業がありましたが、発案者の隊員が中心となって進めてくれました。10日間という長丁場のEXPOも、さまざまな隊員が協力し合って乗り切りました!
写真2:EXPOで販売した、栄養強化食品の実演販売
主な展示内容物は、以下の通りです。
1)水衛生分野 : ①手洗い啓発の掲示
②水ろ過のワークショップ
③ジェリカン(水を汲む際に使う黄色いポリタンク)洗浄のワークショップ、掲示
2)栄養分野 : ①栄養強化チャパティ(小麦粉と水を混ぜて捏ね、薄く延ばして焼いたもの)、アマンダジ(揚げドーナツ)の実演販売
②BMI測定とコンサルティング
③バランスの取れた食事についての掲示
3)JICA海外協力隊の紹介
私は栄養分野を主に担当しました。
栄養分野では、他の隊員が地元のおばさんと一緒に開発した、野菜を練りこんだ栄養強化チャパティとアマンダジが大盛況でした!ルワンダの食事は、炭水化物が中心の食事内容であるため、子供や大人が普段から気軽に食べているアマンダジやチャパティに、さまざまな種類の野菜を入れることで野菜の摂取を簡単にすることをねらいとしています。
保守的なルワンダ人は、いつもとは様子の違うチャパティやアマンダジが作られるところをジーっと見て、その後恐る恐る買って食べていましたが、おいしいことが分かると何度も追加購入をしてくれました。口コミで広がったのか、チャパティとアマンダジはできた傍からすぐ売れるという盛況ぶり!私もお客さんにお勧めしながら、「これは野菜が入っていて、野菜を食べることは体にいいんだよ」ということを伝えながら販売を手伝いました。
写真3:BMI計測中
またもう一つ面白かったのは、BMI測定です。測定をしてみると、女性の方が肥満体質の方が多い傾向がわかりました。また、職業によってもやはり肥満・痩せの傾向は異なりました。
日本人は体重計を持っている家がほとんどですが、ルワンダ人は体重計が家にある人はほとんどおらず、日本で行われるような成人向けの健康診断もないので、体重を量りたいときは道端にいる体重計を持っている人(そういう商売)にお金を払って測定します。無料で身長体重が測れるBMI測定には長蛇の列ができました。
やはり皆私達と一緒で、自分の身長体重には関心があるのですね。休みなく体重と身長を測り続けました。一緒に手伝ってくれていたルワンダ人のヘルスセンターの職員が、計測者に対してBMIを計算し「あなたは肥満気味です。」と伝えると、明らかに顔色が変わる人や、どうやって食生活を改善したら良いのかを一生懸命尋ねてくる人が多く、想像していたよりもずっと健康に対する興味関心が高いことが分かりました。
今回私は2日のみEXPOに参加しただけでしたが、このEXPOを通して、野菜摂取の大切さ、栄養バランスの取れた食事の大切さが少しでも伝えられていたらいいなと思います!中には野菜の栄養素について興味を持って細かく尋ねてくる人もいたので、今後の自分の活動にも生かしていければと思います。
SHARE