JICA海外協力隊の世界日記

ルワンダ AMAHORO日記

緊急一時退避

Muraho! 皆さんこんにちは!

しばらく投稿が滞っておりました。現在私は、他の隊員と同様に新型コロナウイルスの感染拡大の影響で日本に一時退避をしています。全世界のJICA海外協力隊員は日本に帰国し、自宅待機中です。

早いもので、320日にルワンダを発ってから既に二ヶ月近くが過ぎました。

ルワンダでは314日に第一感染者が報告されてから、学校の休校、都市間の移動制限、食料品を扱う店以外の商業活動の停止、国境の封鎖等の対策が早急に実施されました。感染者数は現在一定程度に抑えられていますが、まだまだ予断を許さない状況です。

54日からはレストランの営業や移動制限が一部緩和されていますが、9月まで学校の休校が既に決定し、通常の生活に戻るには、他国と同様まだまだ時間がかかりそうです。

ルワンダ国内のロックダウンによって、人々の日常は大きく変わりました。外出が禁止され仕事が出来ないため、人々の日々の収入は途絶え、貯金が少ない人が多いルワンダでは食料を買うお金もない人が多く出ています。

自宅での待機中、ルワンダ人の同僚や友人と連絡を取っていますが、友人からも食べ物がもうすぐ尽きそう、周りにもそういう状況の人達が多くいると連絡を受け、任地の人達の状況を心配しています。このような厳しい状況の時に、傍で力になることができず、悔しい思いでいます。

しかしこのような大変な状況下でも、ルワンダの人達は助け合ってこの難局を乗り越えようとしています。収入が途絶えた家庭へ政府からの食料配布も行われていますが、私の友人も、食べ物がなく困っている人に食料を分け与えているそうです。

このような助け合いの精神、シェアの精神はルワンダでは何も特別なことではなく、私が任地で活動をしていた普段の生活のなかでも度々目にしていました。彼らの他者を思いやる心、自分が多くを持っているわけではないのに隣人にさっと手を差し伸べることが出来る姿勢には、いつも感動し、学ばせてもらっていました。

世界がこのような状況になり、大変な状況の人が沢山いる今、今度はその学びを学んだだけでは終わらせず、自分で実行に移す番だと感じています。このような状況下で自分に何が出来るか、難しいけれどできることからひとつずつ、行動に移していきたいです。

世界のコロナウイルスの感染拡大が早く収束し、通常の平穏な日々が早く戻ってくることを、心から願っています!

写真出典:Newtimes 5/5記事https://www.newtimes.co.rw/covid-19/covid-19-unpacking-rwandas-new-social-distancing-guidelinesキガリ市内の様子。バスを待つために間隔を開けて並ぶ人びと。

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