JICA海外協力隊の世界日記

ルワンダ AMAHORO日記

ワークショップやってみました

Muraho! 皆さんこんにちは。久しぶりの投稿となってしまいました・・

しばらく前の出来事になりますが、農家さん向けに小さなワークショップを行いました!この農家グループは、グループのトップの方がとても知識のある方で情報も持っており、農業にとても意欲的な人です。既にこのグループは唐辛子やインゲンマメを海外に輸出しています。さらに今後は養鶏にも取り組みたいとのこと。

この農家さんは初めて会った時から、輸出時に検査される残留農薬を減らすために有機農薬の作り方を教えてほしいといっており、有機農薬の作り方を教えるワークショップを行いました。当日は依頼を受けた農家さんの知り合いの農家さんたちも参加。彼らは他の郡からはるばる来てくださり、総勢10人程で行いました。

内容は唐辛子と石鹸を使った農薬(害虫駆除)、その辺りで採れる雑草を使った農薬(菌対策)の2種類を教えました。

どの方法も、唐辛子や雑草を細かく刻んで20分程煮だすというとてもシンプルなもの。(唐辛子の方はその後石鹸を混ぜます)当日は作り方をキニアルワンダ語で書いた資料を配って、説明したあと、実際に一緒に作ってみました。

皆遠くからでも来てくれただけあり、とても意欲的で、沢山の質問が飛び交いました。有機農薬の作り方だけでなく、自分たちの農業活動に関する農家さんたち同士のディスカッションの場にもなっていて、こういう場を提供できてよかったと思いました。

参加した農家さんたちはそれぞれの場所に帰ったあと内容を自分たちで試してくれたようです。そして、つい先日「使ってみたらちゃんと効いたよ!」というフィードバックももらうことができてとても嬉しかったです。今後もこの方法を使い続けてくれるといいなと思います。

またその後、同じ農家さんに有機肥料(堆肥)づくりのワークショップを行いました。今回は前回より人数は少なく7人程度でしたが、将来的に有機野菜を作って販売することで、商品価値を高めたいという要望があったために行いました。

彼らは今までも牛糞を使っていたようなのですが、植物残渣を混ぜずにそのまま使っていたため量が少なく、広い畑をカバーできないのが問題でした。そこで植物残渣と牛糞を交互に重ねて発酵させる一般的な堆肥の作り方を教えながら一緒に作りました。堆肥完成までには3か月程度熟成させる必要があるので、まだ完成はしていませんが、堆肥が完成したあとのフィードバックを聞くのが楽しみです。

有機農業は、「環境にやさしいからやる」というように意識に向きがちですが、「有機野菜」が高く評価される場所(とくに欧米諸国)向けに売ることができる人達であれば、野菜の商品価値上げる大きな武器になります。またそうでない農家さんは、化学肥料や化学農薬を買う生産コストを一部抑えることができます。このような利益につながるメリットも一緒に説明していけたらいいなと思っています。

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