JICA海外協力隊の世界日記

ルワンダ AMAHORO日記

ルワンダ女性のハンドクラフト

Muraho! 皆さんこんにちは!

今回は、要請内容である野菜栽培の活動とは別に関わっている、ハンドクラフトの活動について書いてみたいと思います。

数か月前から、任地近くにあるルワンダの女性たち18名のハンドクラフト協同組合での活動が新たに加わりました。ある日ふらっとその人たちの制作場所を訪れて、制作風景を見せてもらった際に、「販売先が無いから販売先を探す手伝いを一緒にしてくれないか?」と言われたことがきっかけでこの活動がはじまりました。

彼らは20歳前後の若い女性たちで、子供のいるメンバーも多くいます。もともとはアメリカのNGOがグループを組織化し、クラフトの作り方を教え、できた作品をNGOが買い取り、ネットで販売するという事業としてこのグループが発足しました。そのため、このグループの商品の販売先はアメリカのNGOしかなく、もっとたくさん生産する能力があるにも関わらず売り上げを伸ばせないというのがメンバーの悩みでした。そこで、新たな販売先を開拓し、売り先を増やすお手伝いをしてくれないかと頼まれたわけです。

彼女達が作るのは、ルワンダの伝統的なカゴであるアガセチェ。イミグェグェというルワンダで採れる草(イグサのようなもの)を使っています。カラフルな色とデザインが魅力的です。カゴとして使ったり、壁にかけてインテリアとしても楽しめます。その他ピアスや、小物入れ、カゴバックも作っています。

先日、国内販売先開拓のための一歩として、首都で行われた外国人向けのマーケットにメンバーとともに出店してきました。当日は私達のほか約70の店舗が出店しており、何度もマーケットに参加している人達や、クオリティの高い商品、外国人が好きそうな洗練されたデザインの商品等が多く並びました。

私達は今回が初参加だったので、会場の雰囲気に私もメンバーも圧倒され、最初は本当に商品が売れるのか、私もメンバーもとても不安でしたが、最初にルワンダ人の方が商品を沢山購入してくださったのを皮切りに、その後も欧米の方や日本人の方がバスケット等を買ってくださいました。

商品がひとつずつ売れるたびに、メンバーが目をキラキラさせて「売れた~~!!」と嬉しそうに喜んでいる様子がとても印象的でした。また購入に至らなくてもデザインや色合いをお客さんに褒められると、ととても嬉しそうにしていて、それを見て私の方がとても嬉しくなりました。普段彼らはネット販売用の商品を作っているため、実際のお客さんを目にすることはありません。今回は実際に買ってくれる人が目の前にいるので、尚更嬉しさが増したのではないかと思います。

最終的にこの一日で、多くの利益を得られました!また、利益を得るだけでなく、他に出店しているお店の工夫された商品を見たり、お客さんが持っているかわいいデザインのバックを見て、「自分たちもこれを作りたい」と写真を撮らせてもらっていました。

また、今回名刺を準備して、商品を見に来てくれたお客さんに名刺を配りました。後日名刺を渡した人から商品のオーダーが入り、早速一つ販売先を増やすことに成功しました!!今までメンバーは名刺を使ったことがなく、初めは名刺を見て「これは何のためのもの??」と言っていましたが、これで名刺の重要性が理解できたと思います。

その他にも、同じものを作り続けるのではなく、他の素材と組み合わせることで誰も作っていない新たな商品を作れることをマーケットの主催者にアドバイスをもらったり、ただ単に利益を得ただけではなくて、メンバーにも私にとっても発見と学びの多い一日になりました。

何より、機会があれば自分たちの商品は良いもので売れるのだと自信を持てたことが一番このマーケットに出店して良かった成果かなと思います。メンバーは今後もマーケットに続けて出店したいととても意欲的で、これから長期的な買い手を少しずつ増やせられるように、マーケット開拓をメンバーと一緒に進めていきたいと思います!

写真1:メンバーの制作風景。和気あいあいと制作しています。

写真2:作品を手にするメンバーたち。

写真3:苦手な英語を使って頑張って接客中。

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