JICA海外協力隊の世界日記

カリブ海の小国・セントルシアでの防災活動日記

赴任して最初の業務?

私が配属先に赴任していきなりあったのが、同僚の親の葬儀でした。まだ、同僚の顔も名前もよく分かっておりませんでしたが。服装は業務中のビジネス・カジュアルでよいとのことで、カトリック教会へ向かうことに。いつも連絡は出発直前の突然に、です。これ以降も(これが新しい常識です)。黒い喪服姿の方々の方が圧倒的に多かったですが、それほど浮いてはいなかったと思います。

海外での葬儀は初めてでオロオロしましたが、御経が聖歌に替わったくらいで葬儀そのものは日本と同じ流れでした。日本と異なると思った点は、雰囲気がそこまで暗くないことでしょうか。もちろん、親族は悲しみに耽っておりましたが、参列者は結構和気藹々としていました。棺を担ぐ役割を担った同僚は、「見せ場だからバッチリ撮ってくれ」とスマホを渡してきました。沢山の人が棺の中の故人の顔写真をバシバシ撮っていきました。葬儀中に写真を撮ることも問題ないとのことでした。葬儀後は、教会から隣の墓地まで歩いて行くのですが、墓地の外に情報をキャッチした販売車(アルコール完備)が待機しています。外は暑いのでよく売れますね。

さて、悲しみがもっとも深くなるのが、棺を墓の下に置いて棺の窓を閉める、つまり埋める直前でした。日本でも火葬直前のそのタイミングが一番悲しくなるのと同じですね。あぁ、やっぱり人は同じだなと思ったものです。以上のような、突然の異文化経験でした。

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