JICA海外協力隊の世界日記

カリブ海の小国・セントルシアでの防災活動日記

配属先の紹介①

 私の配属先は“National Emergency Management Organisation”、通称“NEMO”は「ニモ」と言います(英語圏の途上国には だいたい同じ名前の組織があります)。こちらでは、「ニモに勤めている」と言うと、だいたい通じる認知度があります(地方に行くと、「何それ?」と言われることもありますけれど)。NEMOは省庁とは異なり、首相直下の組織になります。もともとは赤十字の組織だったようですが徐々に独立して、2009年から現在の建物設備・組織体制になったようです(赤十字はそのまま残っています)。まだ10年ちょっとの新しい組織ですね。写真は、私の職場です。

 業務内容は多岐に渡ります。日常的には、集会などのイベント開催の許可、地域防災委員や自治体に対する防災トレーニングなどを行っています。そのほか、あらゆる災害(自然災害のほかに、火事や流行病なども)に対して、発生前・発生中・発生後のすべての対応活動の調整に責任を負っています。特に、ハリケーンシーズンとされる61日から1130日までの期間は注意喚起や災害情報発信のためメディアに露出することが多くなります。

 私が赴任したとき(20222月)には11名がいたのですが、定年退職等により減っていき、現在(20231月)は、私を含めて7名しかおりません。防災対応のために必要なポストは、空白あるいは兼任になっており、緊急時は他組織の専門家やボランティアがやってきて対応しているような状態です。このような状況下で活動することを考えると、防災隊員が働く環境をイメージしやすいのではないでしょうか。写真は私が開いたワークショップの写真です。

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