JICA海外協力隊の世界日記

ペルー国立自然保護区での2年間

ペルーの世界遺産

こんにちは。

みなさまいかがお過ごしでしょうか。

今回はペルーの世界遺産について紹介していきたいと思いますが・・・

いきなりですが、クイズです。

ペルーには、いくつ世界遺産があるでしょうか。

チ、チ、チ、チ・・・

ボーン

正解は、12。

8つの文化遺産、2つの自然遺産、2つの複合遺産。

中南米では、メキシコ、ブラジルについで第3位の数を誇ります。

(2016年現在)

文化遺産:クスコ市街(1983年)/チャビンの考古遺跡(1985年)/チャン・チャン遺跡地帯(1985年)/リマ歴史地区(1988年,1991年)/ナスカとフマナ平原の地上絵(1994年)/アレキパ市の歴史地区(2000年)/神聖都市カラル=スーペ(2009年)/アンデスの道路網カパック・ニャン (2014年)

自然遺産:ワスカラン国立公園(1985年)/マヌー国立公園(1987年)

複合遺産:マチュ・ピチュの歴史保護区(1983年)/リオ・アビセオ国立公園(1990年)

この中の、「マチュピチュ」や「ナスカの地上絵」などはご存知の方も多いかと思いますが、他にも、魅力的な世界遺産がたくさんあるのです。

ここでは、ペルーの歴史と文化遺産について少し紹介します。

歴史:

ペルーは、先コロンブス期のアメリカ大陸で最も高度な文明が発達した地域。現在からおよそ3千年前、アンデス文明の起源とも呼ばれるチャビン文化がペルー全域に広がる。その後も、各地にモチェ、ナスカ、チムーなどの文化が発展。15世紀にそれらの諸文化を綜合する存在として現れたインカ帝国は、当時の地球上最大級の国家として繁栄した。しかし、1532年にスペインの征服者ピサロによりインカ帝国は滅ぼされ、その後、19世紀初頭までスペインの植民地として支配された。1821年、サン・マルティン将軍が立ち上がりスペインからの独立を勝ち取り、ペルー共和国が成立した。

文化遺産:

・「チャビンの考古遺跡」石の彫刻や石造りの神殿など、インカにつながる巨石文明の出発点。アンデス文明の起源ともいわれている。

・「チャン・チャン遺跡地帯」世界随一の大きさの泥(日干し煉瓦)の遺跡として有名。13~15世紀にかけてペルー北部に栄えたチムー王国。その首都であったチャン・チャンは20平方キロメートルにも及ぶ巨大都市で、全盛期には25,000人を越える人々が住んでいたと言われる。

・「クスコ市街」クスコは太陽神を崇拝するインカ帝国の都として栄えた。現在、インカ時代の美しく精巧な石組みと、スペインのコロニアル様式の建築物が融合し、独特の雰囲気が漂っている。

・「アレキパ市の歴史地区」:別名白い街Ciudad Blancaと呼ばれ、街の中心には白い火山岩で造られた、コロニアル様式の美しい建物が並ぶ。

などなど。

このように、南米最大の帝国を築いたインカ帝国の遺跡をはじめ、紀元前から栄えてきた古代文明の遺跡。また、スペイン植民地時代に築き上げられた美しい建築物。

いろんな時代の、ペルーを垣間見ることができます。

まるでタイムスリップしたかのように。

これまで、ペルーの自然や生物の多様性について語ることが多かったですが、

ペルーの魅力はそれだけではありません。

古代文明、建造物、遺跡など、歴史の面においても

魅力がぎっしり、ずっしり詰まっております。

そんなペルーに、ぜひ一度お越しいただければと思います。

おざき

写真:1=クスコ市街、2=マヌー国立公園、3=チャンチャン遺跡

写真提供:瀬尾

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