ペルー国立自然保護区での2年間 (尾崎隊員は帰国しました。)

RSS

尾崎 友紀
東京都

タイプ/職種
青年海外協力隊
環境教育
派遣国
中南米
ペルー イカ州 ピスコ市
一言メッセージ
ペルーは南米屈指の「生態系の宝庫」。環境教育活動を通して「自然」に思いやりをもてる人を増やしていきたい。

 

2年間で学んだこと

2016.09.23

こんにちは、尾崎です。

任期も残りわずかとなりました。

今回は、この2年間の活動の振り返りの意味も込めて、

この協力隊経験を通して、

「学んだこと」「知ったこと」「得たもの」について、

書き綴っていきたいと思います。

1.語学

やはり、なんといっても語学力は今後の人生において、

自分の強みになるものだと感じます。

ここに来る前、しゃべれる言語は日本語だけ。

つまり、約1億2000万人としか会話をすることができませんでした。

しかし、新たな言語を学ぶことで、より多くの人と会話ができ、

世界中のあらゆる物事を知ったり、楽しんだりすることができます。

ペルーの公用語はスペイン語です。

このスペイン語を公用語としている国は、現在20か国以上存在し、

約4億2000万人もの人と、会話をすることができるんですね。

これってすごいことだと思いませんか?

英語が大の苦手である私にとって、スペイン語は発音しやすく心地良く、

とても大好きな言語になりました。

これからも学び続けていきたいと思います。

2.料理

ここに来るまで、ほとんど料理をしたことがなかった私ですが、

ペルー料理を覚えることができました。

料理や食材の話は世界共通であり、話が弾みます。

私の場合は、美味しい料理に出会ったとき、

「どうやってつくるの?何使っているの?」と聞くことで、

レシピなども覚えられるうえに、料理人の方とも仲良くなることができました。

食事や料理も立派なコミュニケーションツールでありますが、

これを武器にする場合、あまり食べすぎないように食事の量を調節することも大切です。

3.自己解決能力

親元から離れる初めての生活。

私の場合、原因不明の皮膚疾患や、便秘・下痢などに襲われたとき、

近くに病院がなく、日本語が話せる医師や看護婦さんがいるわけでもないので、とにかく、まず自分で調べる。

自分の身体にいったい何が起きているのかを調べる。

治せるものは自分で治していこうという心構えが身につきました。

また、病気以外にも、

「トイレの水が流れない」「自転車から変な音がする」

「排水溝が詰まった」「ドアノブが壊れた」「棚が壊れた」とき、

まずどういう仕組みになっているのか、

どうやって直していくのか。

とにかく、まず「自分でやってみる」という習慣が身につきました。

4.水、電気、インターネットの大切さを知る

これは、多くの協力隊員が感じることかと思います。

ああ、日本の水準が高かったのだと。

個人的に、水や電気で困ることは少なかったのですが、

インターネットは、頻繁に途切れてしまって、とてもストレスを感じました。

メールが送れない、調べられない。

日本にいては、このネットのありがたさに気づかなかったでしょう。

5.音楽と踊りは立派なコミュニケーションだと知る

ラテンアメリカ全体にいえることかもしれませんが、

ペアで踊るダンスなどは、言葉がなくても意思疎通ができるんですね。

赴任当初は、言葉の壁で悩んでいた私ですが、

同僚に誘われみんなで、サルサやメレンゲなどのテンポの良い曲に合わせてダンシングしたことで、輪の中へ入ることができました。

日本では、少し恥ずかしいことでも、こちらの国ではいたって普通のこと。

勇気を出して向こうの文化にすり寄っていくことが、

コミュニケーションにおいて、とても大事なことなのだなと感じました。

その他の、個人的な学び。

・子供と遊ぶのは楽しいが、教えるのはものすごく難しい。教師はすごい。

・失敗には価値がある。恐れずに、挑戦してみる。

・自然はおもしろい。一生かけても知り尽くすことができない。

・海は偉大。海洋生態系は素晴らしい。

・渡り鳥は世界をつなぐ。

・冗談や笑いのツボに国境はない。

・寮生活という閉じた世界でも、自分次第で世界は広がる。

・出会いがあれば、別れがある。また逆もしかり。

・部屋には、太陽光がいっぱい差し込む方がいい。

・自分の考えを整理する時間をつくることで、自分の新たな一面を知ることができる。

・仕事と、プライベートの時間の両立の難しさ。

・外に出るチャンスがないときは、内面を磨く時間にあてる。

・家族はいつでも見方。

などなど。

あ、最後に大事なことを忘れていました。

6.人脈

この2年間の協力隊生活で得た「人脈」は一生ものだと思います。

同期などの協力隊員とは、将来の話をしたり、深い深い話をしたり。

また、任地で一緒に働いた仲間たちからは、「またいつでも戻ってきていいからね」

「私の家に泊まっていきなさいよ」などとまるで家族の一員のように扱ってくれます。

日本にいたら、

学べなかったこと、

知らなかったこと、

得られなかったもの。

この貴重な機会をあたえてくださったJICAに、

心より感謝いたします。

日本への帰国後も、この経験を活かし社会に貢献していきたいと思います。

おざき