ペルー国立自然保護区での2年間 (尾崎隊員は帰国しました。)

RSS

尾崎 友紀
東京都

タイプ/職種
青年海外協力隊
環境教育
派遣国
中南米
ペルー イカ州 ピスコ市
一言メッセージ
ペルーは南米屈指の「生態系の宝庫」。環境教育活動を通して「自然」に思いやりをもてる人を増やしていきたい。

 

寮生活奮闘記~箱入り娘の悩み~

2016.09.20

生活

こんにちは。

今回は、ずっと紹介したかった私の「家」についてお話します。

大半の協力隊員には、職場の他にホームステイ先の家が用意されています。

いや~~。毎日、移動とか大変だと思いますよ。

しかし、私の場合はというと

(ほんと幸せなことに)職場に宿泊施設がついています。

そう、部屋のドアを開ければ、そこはもう職場。

上司や同僚たちが挨拶をしてくれます。

このパラカス事務所は、自然保護区内にあるため

公共交通機関もなく、街へのアクセスが簡単ではないのです。

そのため、平日は住み込みで、土日は自宅に帰るという勤務体制の職員が多く、それぞれ自分のベットやロッカーを持っています。

この事務所の勤務時間は、8:00~17:30。

しかし、来た当初、私自身も驚いたのですが、

なんと同僚たち夜中の12時くらいまで平気で仕事をするんですね。

さらに、翌日に生態調査なんか入ると、5時に起きて出発したり。

体力あるな~と感心しました。

食事について、平日は料理人の方が街から来てくれます。

約15名分の食事が大鍋で用意され、各自その大鍋から自分の好きな分だけよそいます。

また、この料理が美味しいのなんのって。

毎日メニューが変わりますが、どれも私の好きなものばかり。

ついついよそいすぎちゃうんですね。

ときどき料理の手伝いをしながら、

ペルー料理を勉強させてもらっています。

水道電気は、ほぼ不自由なく使わせてもらっています。

ネット環境もまあまあ良好ですが、

強い砂嵐が吹き荒れるときはだめですね。

砂嵐の翌日は掃除も一苦労です。

窓を閉めても隙間から細かい砂が入りこむため、

職員総出で、建物内全部を2時間以上かけて掃除します。

さて、だいたい出勤日は、

掃除をして、ビジターセンターの受付をして、料理を手伝って、

環境教育の教材をつくり、近隣の小学校へ行ったりしています。

一方、休日どんなことをしているかというと・・・

掃除して、洗濯ものゴシゴシ(洗濯機がないので)して、料理して、

時間ができたら本を読んで。

(まとまった休みがある場合は、パラカスの外に出ます。)

また、自分の部屋といっても、同僚とシェアとしているので、

本当に一人きりの空間というのは、あまり存在しません。

が、どうやって、心の平穏を保っていたのか、、、

答えは、「海」です。

住居施設から海までは、徒歩5分。

朝の時間があるときは、海辺を歩いて野鳥を観察して、

歩きながら「今日はどんなことしようかな」なんて考えたりしています。

なんだかリセットされた気分になるんですね。

他にも、やることが多すぎてパンク状態のときは、

なんでもノートに「いまの自分の頭のなかにあること」を書きだし、

優先順位をつけて、モヤモヤを解消しています。

あとは、掃除中に歌を歌ったり、美味しいものをこっそり食べたり。

実は、協力隊の合格通知をもらったとき、

住居の欄に「寮生活」と書いてあって、

「やっていけるかな~、閉じられた世界だな~、こわいな~」

と派遣の直前まで不安を感じていました。

が、全然違いました。確かに、物理的には「閉じられた空間」です。

しかし、やるべきことはたくさんあるし、

ネットが発達した今では様々な情報にアクセスできるし、

保護区やペルーのことについての勉強、

特に、自然については勉強しても勉強しても終わりが見えません。

世の中には、こんなに知らないことがたくさんあるんだな~と、

正直、とても楽しんでいます。

自分でもこの感情にはびっくりで、

以前なら、物理的な刺激(旅行など)じゃないと満足しない

と思っていたのですが、自分の内側の刺激(勉強など)が、

こんなにも自分に充実感を与えるものだとは思ってもみませんでした。

「どこにも行けないよ~」と嘆くのではなく、

「ここでしか出来ないことは何なのか」と、

見つめ直し、行動することが大事なんだなと学びました。

箱入り娘のように大事に扱ってもらえることを

有難く思いながら、寮生活を楽しんでいきたいと思います。

おざき