JICA海外協力隊の世界日記

蒙古大陸放浪記

特別支援学校見学

Сайн байна уу? サイン バイノー?

“障がい児セミナー”のプログラムのひとつとして取り組んでいる、幼稚園でのfollow-upを通して、気になっていることがあります。

それは、『小学校と幼稚園の連携がない』ということ。

去年度、年長クラスでfollow-upを行った際、担当教諭と障がいのある子どもの就学についての話をしたのですが、「どの小学校に入学する予定なの?」と質問すると、「わかんない。親が決めてる」「普通学校は難しいと思うけど、医者や専門家じゃないし、よくわかんない」というような返答が返ってきました。

『幼稚園教諭は幼稚園を卒園させれば、後はノータッチ』という雰囲気があり、保護者も先生にはあまり相談しない(できない?)ようで、でも不安を感じていて、日本人の先生が来たということで、私に相談しにくる保護者もいました。

特別支援学校の話を幼稚園の先生たちに聞いても、情報がなく、保護者に対して支援学校で学ぶよさを伝えることができない(支援学校のみを押している訳ではないことを理解ください)、障がいのある子どもたちを小学校に送りだしてあげることが難しい…。

これは困った、ということで、まずは先生たちに特別支援学校がどういうところか知ってもらうため、セミナーのプログラムの中に、特別支援学校見学を加えることになりました。

まずは、特別支援学校側に理解を得るために、私自身、学校訪問に行きました。

ウランバートル市には、6つの特別支援学校があります。快く受け入れてくれそうな学校、困難さを感じる学校などありましたが、何のために行うのかという理解を、少しずつでも得ていければと思います。

中には、「幼稚園に通っていた子どもたちの情報だけでも得ることができれば、新学期の支援がしやすくなると思う」と幼稚園との連携に積極さを感じる先生もいて、現場に具体的な動きが生まれるよう、サポートしていきたいと思いました。

幼稚園と小学校(特別支援学校に限らず)の連携により、障がいをもった子どもたちが次のステップに進みやすくなるように、また、幼稚園での子どもの情報を共有することで、新学期の受け入れとよりよい支援につながるように、と願います。

余談ですが、学校見学のとき、去年度関わった子どもに会うことができました。

3か月の夏休みでの成長っぷりと、学校でいきいきと過ごす彼を見て、幼稚園の大人数の中では自信を持てずに消え入りそうだった姿を思い出し、その変化で、嬉しさいっぱいになりました。

子どもたちみんな、楽しく幼稚園や学校に通えていますように!

Баяртай. バヤルタイ。

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