JICA海外協力隊の世界日記

蒙古大陸放浪記

特別支援学校へ!

Сайн байна уу? サイン バイノー?

10月のブログで、『特別支援学校』と『幼稚園と小学校の連携』について触れましたが、それから5ヶ月、セミナーの最後のテーマ『特別支援教育/就学に向けて』の回が終了しました。

モンゴル国立教育大学の先生の講義のあと、セミナーに参加した先生たちを引き連れ、国立25番特別支援学校、55番特別支援学校に行ってきました。

わたしは55番学校への引率をしました。

話しをしてくれたのは、教頭先生。前回お会いした時も親切に接してくれた彼女ですが、今回も先生たちに向けて、支援学校の仕組み、現在の取り組み、学習目標などたくさん話しをしてくれました。

幼稚園の先生たちからも思った以上に質問が挙がり、意欲的な姿が見られました。

今までは、子どもの就学について話をしても「学校の事はよくわからないし、親が決める事だから」と自分は関係ないという雰囲気をどの先生からも感じましたが、「○○のお母さんに支援学校を勧めてみたらいいね」、「10歳で幼稚園に通っている子どもがいるけど、支援学校を考えてみよう」など、先生たちの意識が少し変わったように感じました。

日本では、就学年齢が来ると一般学校か支援学校かを決定しますが、モンゴルではある程度の発達レベルに達していないと受け入れてもらえないという意識でいたようです。

就学年齢を越している子どもは、小学校につなげてくださいという教頭先生の言葉が、参加した幼稚園の先生たちに一番安心感を与えたようすでした。

また、『幼稚園と小学校の連携』について、教頭先生に幼稚園の先生が小学校の先生に向けて子どもの発達状況を記したレターを出すのはどうかと考えていると話したところ、「ぜひ」という感じで、理解を示してくれました。

さらに嬉しかったのは、つい最近、幼稚園を出て55番学校に通うようになったEちゃん(ダウン症/8)の現担任と、元担任(A先生)が会って話したこと。残念ながらEちゃんはお休みでしたが、午前のセミナー中に書いたレターを見せ、それに沿ってEちゃんの幼稚園での様子を伝えるA先生。現担任も心よく受け入れてくださりました。

全体的にいい雰囲気で終わり、ほっと一安心。

今後、先生たちが連携を取ることの大切さに気付き、自分たちで働きかけていってくれればいいな・・・いや、そうなることを信じています。

それでは、Баяртай. バヤルタイ。

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