JICA海外協力隊の世界日記

蒙古大陸放浪記

ようちえん(コーナーあそびをしよう!)

Сайн байцгаана уу? (サイン バイツェガノー?)

こんにちは。

新年初めの活動は、2番幼稚園での“コーナーあそび”の実施でした。

以前も少し書きましたが、モンゴルの幼児教育現場には、『遊びから学ぶ』という考え方があるものの、『先生主体のお勉強』保育が展開されているのが現状。教諭たちは、すぐ部屋から出ていってしまう、自由に遊ぶことを重要視していない、子どもが和気あいあいと遊ぶことを好まない(椅子に座って静かに遊ぶことが良い姿と思っている)という傾向にあります。

その状況を変えたくて、園長にプランを話したところ快諾してくれ、園長協力の元、全クラスで実施することが決定!

しかし、この現場で自由あそびを展開して、果たして先生たちは受け入れてくれるのか? 協力してくれるのか? “自由あそび”では、“遊び”の重要性を低く感じてしまうのではないか?とう不安がありました。

そこで、“コーナーあそび”として、それぞれテーマ・ねらいを設け、4つのコーナーを用意することに決めました。


①ままごとコーナー

②制作コーナー(描画・折り紙など)

③机上あそび(カードゲーム、パズルなどルールのある遊び)

④床上あそび(積木、ブロックなど)

社会性やルールを守ることを身に付ける・想像力を養う・自主的に行動することを大事にしたい。遊びの中でこれらを学べるようにすること。また、先生は子どもと一緒に遊び、その中で物事を教える必要がある、という基礎を改めて考える機会にして欲しい。

上記のことを、クラスで実施する前に先生たちにも話したのですが、実際行ってみると、やはり…と、言いますか…部屋から出てしまう、一緒に遊べない(遊ばなかったり、お勉強式になってしまう)先生が多数でした。

そこで、クラスを一巡し終わった後、先生たちはどのように遊んでいたか、実施前に伝えたことを振り返りながら、良かった部分をフィードバックしました。

「自分のクラスが紹介されない」と、始めは笑って話していた先生たちも、「なぜ、先生たちは外に出て行ってしまうのか?」「幼稚園教諭はお勉強を教えるだけではない」「もう一度先生のあり方を考えよう」と話すと、少し真剣な顔になっていました。

二巡目では、紹介できるクラスが増えることに期待!と思いました。

フィードバックの最後には、園長が今まで私と話し合ってきたことから、私の想いを汲んでまとめをしてくれました。いつも協力してくれる園長先生には感謝、感謝です。

先生たちの中で、自由あそびが重要視され、子どもたちがのびのびと成長できる保育現場になっていくことを願うばかりです!

では、Баяртай. (バヤルタイ)

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