2023/11/02 Thu
イベント 文化
独立とは~Independence Day~
9月30日はボツワナの独立記念日。この日に向けて、ボツワナの村の家もペイントを毎年し直すということで、独立記念日の3日前にやっていたのを見つけたのでお手伝いをしました。手で塗っていたのですが、途中で、これってもしかして、、、、う○ち?って思って、思わず聞いちゃいました。英語が分かる人が周りにいなくてツワナ語がうまく伝わらず、これは何なのか気になりながら手で塗ってました。そのあと、英語がわかる人に聞いたら、牛糞ではなく、土と水を混ぜたものと教えてくれました。ホッ
牛糞は家の壁の土台には使うそうです。雨でこの模様が取れないか心配しましたが、何回も強い雨が降らない限り取れないから独立記念日までは大丈夫だそうです。よかった。
ちなみにこれはボツワナの昔っからの家なのですが、この中にあるこれ↓はなんだと思いますか?
これはカップボードです!アフリ感~素敵~♪
さて独立記念日当日は各地のKgotla(コタ)という村の集会所でイベントがあったようです。私も任地モレポロレのKgotla(コタ)でのイベントへ。
コタでは、女性はスカートを履かなければいけないというルールがあり、前に私はズボンだったので履き替えなければいけなかったことがあるくらい。一人くらいズボンの人いるんちゃう?と思って探してみましたが、女性はみんなスカートでした!!
任地の首長を囲んで行われる独立記念のイベントで、私は以前紹介したDikhwaereチームで国歌斉唱。私はアルトパートでメロディではないので、覚えるのが難しかったです!他に色々今まで歌ったことある曲などを歌いました。
式典は首長のスピーチや、ポエム、伝統ギターの演奏や他のDikhwaereチームのパフォーマンスなど、伝統的な式典スタイルで進み、最後にお祝いの食事がふるまわれました。
午前中に任地での式典が終わると、任地からバスで2時間以上かかるところへ移動。乗り換えでバスがなかなか出発しなくて、17時半から出番のショーにぎりぎり間に合い、チームと一緒にショーを楽しむことができました。
私のグループはイベントの合間で観客を楽しませるエンタテイナーとして出演させてもらったのですが、このイベントは各地から来たDikhwaere(ディクワエレ)チームの大会で、24時間4チームが歌いながら踊り続けて1位を決めるという、なんとも過酷な大会でした。1曲が10分以内なので、4チームが休憩なく、自分の順番が来たらパフォーマンスして、それを何周もして、審査員が審査するというものです。任地モレポロレからも代表チームが出場していることに途中で気づき、任地の友達2人がそのチームにいたので、私自身も任地のチームを応援しながらイベント自体を楽しむことができました。こんな暑い時期に、夜はまだマシだけど、24時間踊るっていうのが、信じられない!
そして、なんとイベントではテレビのインタビューを受けました。
ボツワナテレビの人が私を以前のフェスティバルのショーで見たことがあるらしく、ボツワナ文化を愛してくれてるあなたに今日はインタビューしたいということで、声をかけてくれました。できるだけツワナ語でと言われて不安もありましたが、「何事もチャレンジしよう」と思ってボツワナに来ているので、OKしました。ツワナ語での自己紹介や、なぜあなたはこのフェスティバルに来たのかなど、そのあたりはツワナ語で答えることができ、思ったより答えられて、ホッとしました。
しかし!!
あなたにとって独立記念日とは何ですか?
英語でも日本語でも答えられない質問が飛んできました。というか考えたこともない!そもそも独立とはどんな感じなのか。ということで頭が真っ白に・・・私にとっては、、、、「ボツワナ人に感謝する日です!いつも私をHappyにしてくれる、やさしくて平和的なボツワナ人に感謝しています」と答えました。うまく伝わってるといいな~
独立前はBechuanaland(ベチュアナランド)という名前で、国旗にはイギリスの旗がついていました。
ボツワナが独立したのは1966年9月30日で、今から57年前。めちゃ最近やん!と感じます。今の大統領が5代目なんです!(覚えるの簡単!歴史のテストも簡単?!)独立当時を知る人がまだいっぱい生きているんです!なので独立ってどんな感じ?と思ったので、当時を知る英語を話せる任地のお年寄りの知り合いに聞いてみました。その中から、「へぇ~」って思ったことが2つあったので紹介します。
独立する前は、通貨はイギリスのポンドを使っていて、そのあと南アフリカのランドになり、今の通貨であるボツワナのプラになったそう。今当たり前に使っているプラは独立した証なんだなと思うジーンとしました。また、独立前はめちゃくちゃ貧しくて、農業しかない国だったけど、独立して、産業が発展して、国が豊かになったということも教えてくれて、その人は日本や色々な国が助けてくれたおかげだよ。と言っていました。独立後にダイヤモンド鉱山が発見されたことや、当時の大統領がそのダイヤモンドで得た利益を国民に還元する政策を実施したことが大きいと思いますが、こういう風に言ってくれるのもボツワナ人らしいなと思うところです。
任地の人は、ボツワナの服を着ただけで、ツワナ語でYou are beautiful!と言ってくれるし、ツワナ語を少し話すだけで、You know Setswana!と言って喜んでくれるし、髪型をブレードしてボツワナ人みたいにしただけで、めっちゃいい!って言ってくれたり、めちゃへたくそなボツワナダンスでも完璧!って褒めてくれる、褒め上手な人が多いなと感じます。私はそんなボツワナ人へ、テレビのインタビューでも答えたとおり、毎日happyにしてくれてありがとう!って思っています。褒め上手な部分は人をHappyにするので、ぜひ私も見習おうと思っています!
朝から任地の記念イベントで、ボツワナ国歌を歌い、夕方からはフェスティバルでボツワナダンスで盛り上がり、ボツワナ人と一緒にボツワナの独立記念日を楽しめた1日でした。1年以上ボツワナに居て感じるのは、独立記念日こそが1年の中でボツワナ人が一番大切にしているイベントなのではないかなということです。
独立とは?まだあまりピンと来ないけれど、独立記念日は、事前に家をきれいにペイントしたり、県全体でクリーンアップキャンペーンをしたり、前日も前夜祭としてボツワナで見たことがない花火が首都で何発も上がったりと、日本のお正月に似たような、ボツワナ人にとってとても特別な日だということは感じました。
また機会があれば、色々な人に独立当時のことや昔のことを聞いてみたいと思っています。
SHARE