2024/01/24 Wed
文化 活動 生活
Conservation Project~ボツワナの動物を守るために~
これはバオバブの木です。どうして穴が開いていると思いますか。
今回は、学校が冬休みの間、授業ができなかったので、その期間を使ってボツワナの自然環境を学びたいなと思って参加したConservation Projectについてです。
場所はTuliという南アフリカやジンバブエとの国境沿いにある場所です。
1週間のテント生活、電波はありません!完全にデジタルデトックスができます。電気もありません。ソーラーパネルで、日中に携帯を充電することは日によってはできます。どっちみち電波がなく携帯は使えないので、そこまでの精神的なダメージはありません。
テントの近くには毎日のようにBusu Pigが来たり、起きたらシカみたいなのがいたり、ハイエナも来たり、寝ていたら、そういった動物が近くで動いてるのが聞こえるし、遠吠えも聞こえるし、まさに自然の中での生活でした。
動物保護や自然環境を学ぶプログラムが毎日色々用意されているのですが、私が一番苦手だった活動は、ゲーム・カウントというドライブしながら、出会った動物の種類と、オスとメスの頭数を記録するっていう活動です。4頭とかなら私にもできるのですが、インパラとかシマウマが20頭以上とか、跳びはねながら、走っていくし、シマウマとかは少し離れた木の間にいるから、どこからどこまでが一頭か見えずらいし、超難問すぎて、さっぱりでした。でもこれは私の性格の問題もあって苦手で、私は動物が出てきたら、まずびっくりして、わくわくしてしまうから、そのはじめの2.3秒くらいで走り抜けて行ったのを数えられなくて、今何頭目?ってなるパターンで失敗。そのあと冷静になってトライしたけど、それでも動いてるし、木の後ろにいる動物を雄雌何頭か数えるなんて、なんでできるのか、私には不可能でしかなかったです。でもこれは動物の生態を知るためには大切な活動です。
そのゲーム・カウントの活動中に岩の上にレオパードを発見した時はみんな夢中でした。でも遠すぎて、そしてびくともしなくて、あれは岩か?ってくらいでした。でも動いたのが見えたので、レオパードで確定です。顔だけニョキって出てるレオパードは不気味でした。
楽しかったのは、色々な動物の足跡を習ったことです。足跡を見て、ここをその動物が歩いていたんだということが分かるというのが面白いと思ったからです。そのあとに、自分で選んだ動物の足型をとりました。。私が選んだのは、
ハイエナです。このTuliの初めの日の夜に、キャンプに来てくれてからです。
他にも、ナイトカメラを何台か設置し、夜の動物たちの様子を確認したり、Birdingという、鳥をどうやって鳥辞典で調べるのかということも習いました。活動の途中にあったアリ塚の話が面白くて、いつもWestを向いているってスタッフの方が教えてくれました。だから迷子になったらそれを目印にするんだって!アフリカの智恵!日本では使えないけど。
また、道路の整備や水場の掃除という力仕事もあります。
水場の掃除をしている時は、象が集団でやってきたので、急いで、車に戻り、水場を譲りました。象は始めは警戒している様子で、ずっと鼻を上げていたので、何をしているのかスタッフに聞いたら、鼻を上げて、私たちの匂いを嗅いでいるということでした。
ちなみに、初めの写真のバオバブの木の穴は象が開けたものです。この地域は水が少なく、水を求めて木の水分を得るために、象は木を破壊するそうです。なので、こういった水場の整備はここでは動物を保護するためにはとても大切なことだと感じました。また、観光目的のサファリドライブでは、ガイドさんが無線で連絡を取り合って、どこにライオンがいるかなど共有しているので、ライオンなどの周りにはたくさんのサファリカーが囲んでいたりします。そして、動物にできるだけ近づくことで、お客さんを喜ばせてくれるけど、ここでは動物ファースト。水場を掃除している時も、象が水場に近づいてきたら、私たちは遠くに離れて、象が水場に来れるように場所を空けます。ドライシーズンに行ったので、象も水を飲むのに必死です。象の水飲みを30分ほど遠くで見守り、作業を再開しました。動物を見にボツワナに来た人にとっては物足りないと思いますが、ここでは動物の生活を邪魔しないようにという姿勢を学びました。BIG5の一つであるレオパードが岩の上にいたときも、サファリだと近づくと思いますが、遠くから、望遠鏡でみんなで眺めるだけでした。
最後の日には、星空の下の岩場で参加者みんなで、Sleep Overをしました。マットレスの上に寝袋で寝る究極のキャンプです。
もちろんここは、色々な野生動物が生活しているところなので、火を絶やさないことが大事!(先週は担当者がうたた寝して、ハイエナがベッドマットを噛んでいたそうです)夜通し参加者みんなで1時間交代で、焚火の番をしました。トイレなどはないので、あっちのへん適当に!というスタイルで使ったティッシュは焚火で燃やす、焚火のところに人がいるので、慣れるまでは若干気まずい、そんなここでしかできない夜でした。そして、その岩場から見る朝日も最高でした。
昼間はすごく暑くて、力仕事などもあったので、大変な活動も多かったですが、エランドの大移動が見れたり、星空の中寝れたり、結構濁った池で大きめの魚によるドクターフィッシュをしたり、ボツワナの観光資源の一つである動物について色々学べ、サファリの裏側を知り、アフリ感な経験をたくさんすることができました。
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