2017/04/27 Thu
活動
2番目の赴任先(TES T)


2番目の赴任先はTES T(Tecnologico de Estudios Superiores
de Tianguistencoe )です。
Tianguistenco市にあるTESという工科大学です。活動期間は2016年5月から8月までで、
今度は3か月でした。
実は計画ではTESでも6か月でしたが、TESの2校を回ることになり、
前半はTianguistenco校、後半はJocotitlan校となりました。
TES Tは小さなキャンパスで、7学科あります。
産業、機械、メカトロ、コンピュータ、環境:工学系
会計(経理)、調理:非工学系。
こちらでは近くの工場支援プロジェクトを立ち上げるのでそれに参加をして欲しい
ということでした。
メキシコの大学はsemester制(前期・後期の2学期)
で9semesterで卒業でき、4.5年です。これは最初のUMBも同じです。
基本的にいきなり専門教育です。とはいえ最初は基礎科目
数学、物理、化学などがほとんどで、特筆すべきは卒業学期まで
英語が必須で講義があります。
併せて 2年生のころ社会実習(約3か月)と卒業前に
企業実習(約半年)が2回あります。
どうも、この学生実習先を増やすため大学が企業支援をする代わりに
学生の実習を受け入れてほしいということでのプロジェクトのようでした。
最初に会社のマネージャと打ち合わせして、その後工場を訪問しました。
従業員10数名の町工場でした。ステンレスの水タンクの製造工場です。
現場を見て、その後勝手に土曜に少し工場を見に行きました。
何をどうするか、期間も限定ということで、結局現場の5S改善を提案することにしました。
従業員全員にまず5S教育を行い、教育は都合が悪くTESの先生に頼み、そのあと受講レポートが来ました。
全員が演習+レポートを書いていました。
これらをもとに現場の環境改善をアドバイスしました。
作業領域を分けて作業しやすいように、ゴミ箱を整理、掃除などを頼みました。
これらを連絡した後また工場訪問して結果を確認しました。
きれいになっていました。
まだ事務所のラック整理などがあったのですが時間切れとなりました。
もう1か所学生の実習先を訪問して実習成果をチェックしました。
先生方と一緒に現場と事務所を診断しました。
こちらは学生が企業実習で座り込んでいるだけあってきちんとレイアウトもでき
5Sの掲示板までできていました。
我々が指導するより5Sを含めた知識のある学生が指導するほうが
効果があるようです。
もう一つは学生向けに6シグマによる改善、5S改善などを工学系、非工学系に分けて
講演しました。ここでは、先生のアドバイスも考慮して演習問題を作成し、
こうすると学生もだまって聞くだけでなく、理解が深まるようで、質問も増えた気がしました。
ここでの思い出は 調理学科の実習サンプルの試食です。さらに発表会では
学生がこれどうぞと持ってきたのは寿司サンプルでした。結構日本並みの味でしたが、
わさびはなかったので ちょっと残念でした。
あと学科の発表会では大学幹部を呼んで昼食パーティを行い、なぜか呼んでもらって
参加しました。小講堂をきれいにしてフルコースの食事会があり、おいしかったです。
あとでメニューを辞書で調べたら前菜はカエルの肉の餃子で、少し小骨があると思いました。


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