2024/02/19 Mon
活動 生活
わたしのセルビア時間(完)
Dobar dan!
先週2月15日(木)の夜に無事に2年間の活動を終え、日本に本帰国しました。
ちょうど2年前の2022年2月16日、コロナでまだガラガラの成田空港からセルビアの地に向かい飛び立ちました。セルビアのニコラテスラ空港も工事中(現在もですが)でしたが、すっかりこの2年で新しいウィングも拡張されました。
当時は、出発前の隔離や空港での直前のPCR検査もあり、到着してすぐはセルビアもまだ一部交通機関や施設ではマスク着用で、夜の外食も行動制限(確か20時以降は証明書が必要)がありました。
そんな状況の中、「観光」の隊員として派遣された私は、実際にセルビアの観光はどうなっていくのであろうか、という不安な状況でした。現在では、世界の観光も回復しつつあり、1月に発表されたUN Tourism(旧UNWTO・世界観光機関)の発表では、2023年度はパンデミック前のレベルの88%であったようです。2024年はコロナ前の水準に戻るであろうと予測されています。
セルビア全体の観光も順調に伸びており、昨年はセルビアとしても嬉しいニュースが飛び込み、2027年にベオグラード万博の開催が決定しました。任地のズラティボルも毎年観光客数を伸ばしており、新しい観光開発も進みつつあります。
さて、2年は過ぎてしまうと本当にあっという間でしたが、セルビア人にも、セルビア在住者にも、そしてもちろんJICAバルカン事務所や隊員にも、本当に色々な人に支えられて、たくさん助けてもらい、過ごせた2年だったと思っています。
セルビア隊員の中でもコロナが発生し急遽帰国となり、1年ほどの待機期間を待ち再着任した人、私も含めて派遣自体を1年近く(それ以上の人もいる)日本で待っていた人、任地替えなどもあり、様々な状況の隊員がおりました。
それぞれが違った状況の中で、この地で出会えたセルビア隊員の仲間たちには、本当に心から感謝しています。たくさんのセルビアでの思い出は、任地のズラティボルの人たちはもちろんですが、それ以外にも隊員同士の交流、一緒にした旅行などもあり、たくさん飲んで、笑い、時にもやもやし…本当に充実した日々を過ごせたのは隊員の存在がありました。
それ以外にもセルビアの日本人コミュニティの方々にも支えられ、楽しい時間をたくさん過ごさせていただきました。ベオグラードも何度通ったことか。また、観光協会繋がりで、他の観光協会の方とも親しくなったり、ワイナリーオーナーとイベントや旅行博で何度も再会したり…。
本当にたくさんの人に巡り会えたことが、この2年間の私の財産です。ありがとうございました。
最後になりますが、コロナを経て、人々の「観光」への意識は大きく変わりました。
旅行地の選定にもSustainableな取り組みを行っているデスティネーションを選択する人も増えてきており、また観光業に従事する側としても持続可能な観光への取り組みを行っていくべき時代となっています。
セルビアでの活動は終了となりますが、この1年程、JICAの「持続可能な観光開発」のグループにも参加させていただいており、以下の私の活動記事を、先日JICAウェブサイト及びUN Tourismのサイトにて取り上げていただきましたため、この場でご紹介させていただきます。
(JICAウェブサイト)「地域輝かせ隊」酒井貴子氏、セルビア(ズラティボル)で観光振興
セルビアの地は離れますが、今後もセルビアの文化について伝え、セルビアの観光促進に貢献していけるように、微力ながら日本でも動いていけたらと思っています。
皆様、本当にありがとうございました。Hvana mnogo!
そしてセルビア隊員含め、世界で活躍している隊員の皆様も今後も良き活動ができますように!
これにて、「わたしのセルビア時間」終了です。
読んでくださった皆様、ありがとうございました。
Doviđenja(さようなら)!
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