JICA海外協力隊の世界日記

ユメニカケル~日々是気付~

帰国してからの話。

10/1、日本の消費税10%の増税が始まったその日に、日本へ到着しました。

帰国してから、感謝状を頂いたり、違う国へ派遣されていた同期に会うことができたり、また、家族や友人に会い、徐々に日本に戻ってきたんだな~という実感を得るとともに、トンガにいた時間がとても幻のように感じもしました。

日本に帰国してからいろいろありました。

印象が強いこととしては、10/12にきた台風19号でした。

あのとき、数日前からとても大きな台風が来るという話題がテレビをつけるたびに放送されていました。

トンガにいた20182月にきたサイクロン「GITA」。

あのとき、JICAスタッフさんから「数日後に大きいサイクロンが来る」とメールなど来ており、知っていましたが、トンガ人は前日の午後になるまであまり騒いでいませんでした。日本の情報量の多さに少しめまいさえ感じました。

10/12の夜、スマホから聞こえてくる警報音の多さに恐怖を感じながらも、家の2階で過ごしていました。しかし、私の家の近くの地区まで川が越水した情報も入ってきて、家族とさすがに危ないという話になり、2kmほど離れた中学校の近くまで車で避難しました。

トンガでも、GITAが来たときは、トンガ人が避難していた教会の下に、一緒に避難させてもらいました。その時の夜は、雨風の音を聞きながら、トンガ人たちは21時ごろお祈りをしていました、そこで聞いた讃美歌をこの避難のときもふと思い出しました。

朝になり、家に帰ってみると、隣にある田んぼは湖のようになっており、唖然としました。あと数メートル来たら、私の家も床下浸水するところでした。

トンガでもサイクロン後、朝起きて外に出て、様々な家が壊れ、道にさまざまなものが散乱したりしているところを見た時と、同じ気持ちでした。

トンガにいたとき、トンガ人はみんな自分からどんどん片付けていき、家を直し、あっという間にもとに戻っていき、トンガ人の底力にとても感激しました。あのとき、今の日本だったらどうなるかな~と思っていました。今の日本じゃ自分たちで何もできないのではとすら思っていたのも本音でした。

しかし、日本もまだまだ捨てたものじゃありませんでした。台風から5日後、私が住む町内で被害にあったところもあったので、ボランティアに参加しました。

そうすると、町内に限らず、近くの市町村から来てくれた方々や学生のボランティアがたくさん来ていました。その姿に日本人の底力を感じました。

台風の被害が大きく、復旧にはまだまだ時間がかかりそうです。私にできることは少ないですが、少しでも日本のため、この長野県のためになることをしていけたらいいなと思っています。

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