JICA海外協力隊の世界日記

青年海外協力隊 セネガル滞在記 ~Pas à pas~

日本のこと、やまびこのことをお伝えします!!

先日、村の中学校(Diokoul(ジョックル) Mbelbouk(メルブック))で日本紹介を行いました。

私の日本の勤務校から、子どもたちがパワーポイントで作った、日本のことや自分たちの学校を紹介するメッセージが届き、それをセネガルの学校に伝えたかったからです。

日本の勤務先へは、「セネガル通信」を発行し、セネガルでの自身の活動や生活、文化のことなどを少しずつですがお伝えしてきました。

また、セネガル紹介ビデオを作成し、学校へ送付なども行いました。

初めは、こちら側からの発信にとどまっていたのですが、所属校の先生方のご協力により、「国際交流」の授業時間にてセネガルのことを紹介してくださるようになりました。

それから少しずつ日本の学校とのやりとりができるようになってきました。

日本から、セネガルについての質問、それに対しての回答

日本でセネガル料理「チェブジェン」作りに挑戦したとの報告

Nくんは、セネガルの勉強をとても楽しみにしてくれています。先生がセネガルに行かれたのは、私たちがアフリカの文化について知る良いチャンスです」と伝えてくださった同僚の先生。

帰国してからだけではなく、滞在中から何か学校に還元できるものがないか模索してきました。

こうしたやりとりができるというのは本当にありがたいことです。

これらは先生方の協力なしではできません。お忙しいにも関わらず、交流をさせていただいていること、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

今回は「日本のこと、やまびこ(学校)のことをお伝えします!!」という題で、日本のことや学校のことを、写真つきで子どもたちが紹介してくれました。

子どもたちそれぞれが伝えたいことをたくさん調べ、書いてくれたことが伝わってくる内容でした。

まずは校長先生と授業についての打ち合わせ

日本の学校からメッセージが届いたので生徒たちにぜひ紹介させてほしい旨を伝えると、校長先生はとても喜んでくれました。

「お金のやりとりではなく、文化交流が大切」と常々おっしゃっている方で、今回の提案はすごく貴重なことだと話してくれました。

メッセージを紹介した後に、私が「セネガルのこと、Diokoulの学校のことを日本の小学校にも伝えて欲しい」と言う前に、

校長先生が「Diokoulのことも伝えさせて欲しい。これが交流だよ」と提案してくれました。

学校の建物や菜園の様子、村のことや文化、言葉のこと・・・校長先生は伝えたいことがたくさんあるという様子でメモをしていました。

今回は、日本の紹介のみで、次回セネガルのことを伝える時間を作ることになりました。

打ち合わせ後、授業に入ります。

今回、校長先生をはじめ、多くの先生が授業を見に来てくださいました。

まずは、世界地図を見ながらセネガルの位置と日本の位置を確認

セネガルの位置は・・よかった大丈夫、わかってそうです。

では日本の位置はわかるかな?

南米あたりを探していたり、アジアの適当な位置を指していたり・・

地理の先生がもどかしそうにして、ヒントを出そうとしています。

おおげさに「教えちゃだめです!」と言うと、みんな笑っていました。

なんとか見つけてくれて、ほっとひと安心。

「JAPON」という名前は知っていても、場所まではあまりなじみがないようでした。

日本とセネガルの距離は約14,000km、とても遠いです。

さて、早速メッセージ紹介にうつります。

資料をスライドなどで写して大きく見せられれば良かったのですが、教室に電気が通っていないため、事前に印刷したものを用いて紹介していきます。

日本語のメッセージをフランス語に訳して伝えました。

「今年の夏は暑かったです。40度ありました。熱中症になりそうです。プールに入って過ごしています。」

日本もそんなに暑いのかとびっくりしていました。今は冬なので雪も降っていますと伝えるとさらにびっくりしていました。

「ピーナッツを作りました。それ以外に、大根やオクラも育てました。」

セネガルでよく収穫されているピーナッツや大根、オクラ。日本にもあるのだと知ってみなさんうれしそうでした。

「2020年に東京オリンピックが開かれます。僕はオリンピックを楽しみにしています。

2020年には僕は20歳です。」

体育の先生が身を乗り出してきて、オリンピックの説明が入ります。紹介してくれた日本の子どもたちとちょうど同じ年くらいの子どもたち。4年後どんな姿でいるのでしょう。

他にも、学校にある長い階段や、プール、メモ帳、学校から見える山の景色、安部首相や東京のビル・夜景、金閣寺や鎌倉の大仏、日本のメモ帳、日本の魚などの紹介メッセージを伝えます。

生徒たちも先生方もとてもよく聞いてくれました。

それは、子どもたちが子どもたちの目線、そして子どもたち自身の言葉で、日本のことや自分の学校のことを紹介してくれたからだと思っています。

「次は私たちがセネガルのこと、学校のことを伝える番だ!」と何人もの先生が子どもたちに語りかけていました。

そして最後に校長先生からの一言

「私たちは、あなたの学校の紹介文を承りました。今日、ここでyamabikoとDiokoulの友好協定を結びたいと思います」

と改まったあいさつを受けました。

契りの握手。うれしい気持ちで胸が熱くなりました。

やまびこのみなさん、勝手ながらDiokoul中学校と友好協定(!)を締結してきました。

また、市内や村の小学校でも紹介する予定です。

セネガルの子どもたちはどんな学校の様子を紹介してくれるのでしょう。次回が楽しみです。

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