JICA海外協力隊の世界日記

青年海外協力隊 セネガル滞在記 ~Pas à pas~

算数の授業

先週は県内の小学校で一斉に中間試験が行われました。

1日目はフランス語と算数、2日目は社会や理科的内容と図工、3日目はアラブ語(イスラム教の教えであるコーラン)のテストです。

テストなのでテスト用紙があるのかなと思ったのですが、普段の授業と同じように、先生が黒板に問題を書き、子どもたちは問題をノートに写して答えを書きます。

算数のテスト中、子どもたちの必死な場面が見られました。

普段の算数の授業の様子もここからご紹介できそうなのでお伝えします。

CP(日本の小学2年生)の算数

40-17

23+19 の問題が出ました。

問題をノートに書き写したら・・

一斉に子どもたちが、木の枝で作った数え棒を出したり(写真1)、ミニ黒板(よく授業で使います)や机に線を書いたり指を折ったりして数を数え出します。テストだけど筆算では解かないのだなと思いながら様子を見ていました。

具体物を使うのはよいのですが、ちょっと数が大きすぎて数えるのが大変そうです。

どこまで数えたかわからなくなってしまってもう1回・・なんてこともしばしば。

大きな数の計算をどこまで具体物を使って行うのか。

2ケタの計算ならば筆算を使って解いた方がよいはずです。

私は、情操教育以外の授業時間も学校にいるので、算数の授業も見させてもらっています。

そこでは、5のまとまりや10のまとまりなどを意識せずに、先生もひたすら黒板に棒を書いて教えている姿をよく見かけます。

教科書やドリルなどもないので、一つの問題をみんなで解きます。

早くできてしまった子はたいくつだし、全然わからない子はそのままだしという光景もよく見かけます。

演習時間の足りなさを感じます。先生方も教え方については苦労されているなと感じます。

また、子どもたちの思考過程の様子を観察できるように、机間巡視というのを日本の学校ではよく行うと思うのですが、ここではあまりそういうことをする姿はなかなか見かけられません。結果のみを求めているようなことも多いので、子どもたちもどうして間違っているのか、考えないまま答えを写しているだけのときも多いです。

ところで先ほどの子どもたちですが、必死になって数えたあとに、筆算の式に答えを書いていました。

あれだけ頑張って数えていたのに・・・

テスト中だったのでその時は見ているだけで、もどかしさをすごく感じました。

セネガルでは算数の学習能力の低さが問題になっています。

今回のテストを見させてもらった低学年のクラスはもちろん、中・高学年の子もまだまだ数の合成・分解についての理解を深めたり、1ケタの計算をしっかりやったりした方がよいだろうと感じることがほとんどです。

子どもたちの理解度を高めるためにはやはり教師の教え方も大変重要であると考えます。

算数の授業についても、今後先生方と一緒に考える時間を少しでも作れたらいいです。

日本のやり方をそのまま紹介する方法ももちろんあるかと思うのですが、まずは目の前の子たちの「できる」「わかる」を積み重ねられるようにするにはどうしたらいいか工夫しながら考えられたらと思っています。

学校に入っているとたくさんの「気づき」があります。

私も子どもたちと、そして先生方と一緒にたくさんのことを学びたいです。

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