JICA海外協力隊の世界日記

書きたくてUZウズ

UZ011 プロジェクト中間報告会

【▲画像1:中間報告会の招待状】


集中講義の期間中、MBAコース専攻・修士課程1年生からプロジェクト中間報告会の招待状(画像1)を頂いた。

突然であったが、私は授業前の空き時間だったので「参加する」と即答。

招待状を持ってきた学生は、キャンパス内で会うと、いつも気さくにあいさつするので、私は彼を知っていた。

彼らは、私の赴任直後に入学した大学院生。もう1年が経つのか。早い。

同専攻大学院生は、講義科目の履修を通じて、マネジメント知識・スキルを養い、それを実践力として高めるために、様々なバックグラウンドをもつメンバーでチームを組み、具体的なプロジェクトを企画する。

【▲画像2:発表の様子】

このチームは住宅ローン会社を設立して、住宅購入のアドバイス、抵当権設定・抹消、アパート賃貸業、マーケットリサーチ、信用リスク管理等を行う。主たる営業地域はタシュケント市内。

報告内容は、チームメンバー構成、各人の業務内容、業績予想等。

社会人大学院生なので、UZにおけるビジネス環境を十分理解した上で、彼らにとって最も魅力的なプロジェクトを企画し、必要な統計データを取り寄せて、今回の発表資料を作成したであろう。

実際、タシュケントの人口は急増し、大規模開発やマンション・アパート建設が行われている。

この担当教員は、「いつまでに何をして、期待した成果がでない時はどうするか、いわゆるプロジェクト・マネジメントが、次の課題である。」とコメントしていた。

確かに、プロジェクトの成功に関して、詳細な計画とリスク管理はとても重要である。

今回の報告で、私が気になったのは、課題解決や顧客への新たなサービス価値提供についての説明が十分行われなかったことである。

まずは、本会参加者から多くの共感を得られるように、事業コンセプトを練り上げていったらどうか。

さらに、経営者や起業経験者が興味を引くプロジェクトにするにはどうすればよいかを検討する。

プロジェクトを完成させるには、教員の的確な指導だけでなく、課題解決に対するチームメンバーの強い思いも大切。

UZ国営企業の民営化が進む中で、このような活動に取り組む大学院生は、多くのことを学べるはずである。

今まで、学生プロジェクト(学部生対象)に対する取り組みを見守ってきたが、企画内容と募集趣旨との整合性、活動の目的・目標の明確性、実現可能性を学生自ら検討し、企画書を作成することを通じて、参加学生は行動力、思考力、協調性を育むことができたのではないか。

本コース修了生が立ち上げるビジネスが成功することを切に願う。

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