JICA海外協力隊の世界日記

ミャンマーについておしえちゃんねる

先生のピンチは生徒が救ってくれる

ミンガラ~バ~♪(こんにちは~)

初めまして。PCインストラクターの佐藤美和子です。

私は、ミャンマーのヤンゴンにあります工科大学で

ICTと日本ビジネスマナーを教えています。

初めての投稿になりますが、

今回はICT授業の様子をお伝えしたいと思います。

本日、エクセルの関数について生徒に教えました。

生徒用のパソコンの起動確認、プロジェクターの準備「オッケー!」と30分前からスタンバイ。そこへ、先生がやってきて、「今日ここの教室使うから、ほか使って~!」と。。。。

「えっ!?この時間のパソコン教室は私の授業の時間です。先生の授業パソコン使いませんよね?」なんて主張は先生に聞き入れてもらえないだろう・・・

まぁまぁまぁ。よくあること①怒らない②焦らない③落ち込まない。先生は悪気はないのです。

そして、私と生徒はしばらく使われてないパソコンルームに移動。(徒歩5) その教室は、プロジェクターがない!起動するパソコンは10台もない!(私の配属先はIT学部です)

生徒は3人で1台のパソコンを使うことに。プロジェクターがないため、私が説明をするときは1台のパソコンを生徒約30人が覗き込みながら教えることになりました。後ろの生徒は椅子の上に立ち覗き込み、前方の生徒は体育座りをしていました。「あ~申し訳ないなぁ・・・言葉も完璧に通じないのに、見せることもできないなんて・・・」と思っていながら・・・

しかし、そんな私の心配とは裏腹に生徒たちは、見えないとこと、聞き取れないところをお互いに教え合いだしました。(感動)

その後、練習問題に取り組んでもらいました。1人の生徒しか解けていませんでした。きっとこれは、①私の語学力不足②生徒目線に沿った教え方ができていない③プロジェクターがない、等々が原因だと思いました。そこで、練習問題の解説を、解答できた生徒に行ってもらうことにしました。こんな感じです。

するとなんとなんと、生徒は理解が早い早い!

その後、各々のパソコンでもう一度練習問題に取り組んでもらうことに。キーボードを打つ生徒の指が先ほどよりはるかに速い。同じ学年の生徒が、同じ目線で教えることで分からなかった生徒はわかるようになり、教えた生徒は、ほかの生徒に教えることでさらに理解力が深まるとともに自信にもつながりました。

私の大学では、ITの授業にも関わらずパソコンを使わず、先生が一方的に講義する形式が多いです。そのため、生徒が理解してないことは少なくありません。今回の授業を通して、①生徒に考えさせる②アウトプットさせる(実践させる、説明させる)③チームワーク(協力させる)、などの重要性を生徒も私も学ばせてもらいました。

来週こそは、プロジェクターが使えるパソコン室使いたいですね~

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