2018/08/27 Mon
活動
隊員合同での予防啓発研修会
こんにちは! 先日、他県の保健隊員による企画で保健推進員と保健推進員のたまごである学生達を対象とした予防啓発に関する研修会を実施しました。
前回のブログでもお伝えしたように、地域住民に向けた予防啓発活動は保健推進員にとって重要な役割の一つです。しかしながら、彼らの行う啓発活動は写真や説明書きを切り貼りしたポスターで病気の症状などの説明を読むだけなど、対象者を考慮した予防啓発ができていない傾向にあります。そこで今回、保健推進員をターゲットにプレゼンテーションの基本的なポイントから参加型手法を用いた講習方法など彼らの予防啓発活動の質の向上を図るための研修会を隊員合同で実施しました。
研修では、手洗の大切さをただ教えるだけでなく子ども向けにわかりやすいように手洗い歌の活用を紹介したり、誤解されやすいHIVの感染経路を参加者に考えてもらうようにOXクイズ形式で教えていく方法など、隊員それぞれが得意とする分野を活かして行われました。他県の先輩隊員との活動は私にとっても、この研修が初めてだったのでプレゼンの仕方からポスターなどマテリアルの使い方多くの発見があり、今後の活動の参考になる貴重な機会となりました。
隊員によるポイント講座の後は、効果的な予防啓発活動でどんなことができるか実際に参加した保健推進員達に考えてもらう時間を設けました。自分たちの地域で解決すべき保健問題は何か、そのためにどんなマテリアルを使ってどのような方法で住民たちの意識変化につながる予防啓発ができるか、保健推進員達が自ら考える貴重な時間となりました。
この研修には、私の所属先の保健推進員も数名参加しており、普段とは異なる環境での作業で少し新鮮な気持ちで話し合うことができました。またこの研修で一番印象的だったのは、参加した同僚から任地であるグラシアス市でも同様の内容で研修を開いてほしいと言われたことです。それまでにも、予防啓発活動の見直しをやってみようと同僚に話したことはありましたが、いつかやろうという曖昧な回答が返ってくることがありました。今回、実際に彼らが研修に参加して少しでもその重要性や自分たちがもっとできる可能性に気づいてくれるきっかけになったのであれば、それがこの研修の成果の一つになったかなとひとり帰りの満員バスに揺られながら考えていました。
それでは、Hasta luego!!
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