JICA海外協力隊の世界日記

¡Habla Causa!~本音で語ろう~

Cascas訪問

 トルヒーヨ市から車で2時間のところにあるCascas(カスカス)という地区へ他のボランティアと共に訪問しました。"Cascas"とは、南米に古くから伝わるケチュア語で"Kash Kash"(カシュカシュ)という言葉に由来し、「起伏の多い土地」という意味があるそうです。高所に位置し、昼夜の気温差が大きいため、その気候を利用して今から56年前にカスカスの盆地でブドウの栽培が始まったそうです。時間があったため、数か所酒蔵等を見学させてもらいました。

カスカスには6つの主要な酒蔵がありますが、ブドウ農家さんの個人宅でワインを作り販売しているところも入れると20ぐらいあるそうです。一枚目の写真は1ガロン(約4ℓ)のボトルにワインを淹れているところです。これで15ソル(日本円にして500円)で購入できるというのだから驚きの安さです!地元の常連客と思わしい方たちがこぞってガロンで購入していました。

この建物の2階にワイン醸造に関する展示館があり、カスカスのブドウ作りの歴史について詳しく知ることができます。通常のブドウ畑では1年に1回の収穫になりますが、カスカスでは年間を通して温暖な気候を利用して、1年に2回ブドウを栽培し収穫することができます。カスカスのワインは全て砂糖で発酵させてアルコール度数を調整しているのが特徴です。地元の人によると、ペルー人は甘いものを好きな人が多く、ワインも甘くないと売れないそうです。笑

カスカスはブドウだけでなく、トゥルーチャ(マス)も大きくて美味しいです。一昨年にエルニーニョ現象があった影響で生け簀が流れてしまい、現在は他の地域から搬送しているそうですが、カスカスに来た際は是非召し上がって頂きたい一品です。他にも、トレッキングや沢登りができたり温泉もあるそうなので、またの機会にゆっくり訪れたいと思います。

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