JICA海外協力隊の世界日記

おじいちゃんおばあちゃんの笑顔とともに

入居高齢者全員のアセスメント開始!

 今回は、最近の活動についてご紹介します。
 私の最近の主な活動は、私の配属先にある入居施設の高齢者全員のアセスメントを行うことです。(写真上:入居施設の高齢者の様子)

 まずは、「アセスメント」について簡単に説明すると、対象者の心身の状態、生活状況、課題を把握し評価するということです。

 今回の対象者は、入居施設の高齢者なので、高齢者の心身の状態、生活状況、入居理由、家族について、現状の課題などの把握ができるように、アセスメントシートを作成しました。(写真下:アセスメントシートの一部)

 このアセスメントシートは、現地のソーシャルワークを学ぶインターン生と同時期に赴任した高齢者介護の隊員と私で一から作りました。作成過程もなかなかスムーズにはいかず色々ありました...。上司とも相談しながら何度も何度も作り直し、時には、アセスメントシートは必要ない、と言われてしまう事もありました。しかし、ようやく5ヶ月目になった今、私たちが作ったアセスメントシートを使って、入居者のアセスメントをスタッフと一緒に始める事ができました!!

 しかし、始まったもののやはり課題はあり、一つ大きな課題と思っているのは、スタッフはアセスメントに協力はしてくれますが、アセスメントの必要性を感じているかというととっても微妙な状況です。そのため、私自身も今一度、アセスメントの目的を下記のように自分なりに考えてみました。高齢者を支援するためには、一人ひとりの高齢者をしっかり把握する事はとっても大切な事です。

アセスメントの目的
① アセスメントする事により入居者の状況や課題を把握し、評価・分析を行う
② 一つの様式にまとめることで、入居者の情報を把握しやすくする
③ 紙とパソコンデータで保存する事により、いつでも情報を確認できるようにする
④ 病院に行く時や、訪問医やリハビリスタッフが来た時等に、情報共有がスムーズにできる

 今はまだ、この活動はスタッフになかなか受け入れられていない状況です。しかし、今後スタッフにとっても意味のあるものになると信じてコツコツとやっていこうと思います。そのためには、上記であげた目的をスタッフに伝えたり、どのようにしたら、アセスメントシートがスタッフに馴染むのか考え工夫していこうと思います。

 この活動については、またどこかで経過をご報告できればと思います。

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