JICA海外協力隊の世界日記

パナマ日和

Bocas del Toro ボカスデルトロ

パナマの西、コスタリカにほぼ近いカリブ海側にはBocas del Toroという諸島があります。パナマシティからは飛行機であれば1時間程で行くことができます。バスで行く場合は、パナマシティからバスでDavidに行き、そこからAlmirante行きのバスに降り換えます。そしてAlmiranteからタクシーでBocas del Toro 行きの船乗り場に乗り継ぎ、そこからBocas del Toro諸島の中心の島であるコロン島行けますが、10時間強の長丁場になります。

Bocas del Toro諸島はパナマシティや他の地域とは異なった独特の雰囲気で、肌の黒い方が目立ち、食事メニューも魚介類をカレー風味のスパイスで味付けするものが多く、カリビアンな雰囲気が漂っています。

ラムネ色のカリブ海はとても美しく眺めているだけでもうっとりしますが、一方で、山や森林もたくさんあり、様々な種類の野鳥が飛び交い、運が良ければナマケモノにも出会えます。また、パナマの象徴的な生き物の一つである赤い「イチゴヤドクカエル」などの独特な生態も楽しめます。

なお、ここでは沈没船も見られることから、「カリブの海賊」の雰囲気も…?

そんな自然豊かな美しい場所で、私は少し考えさせられる経験をしました。

タクシーで現地の方達と相乗りになり、彼らは仕事後のビールを美味しそうに飲んでいたのですが、その空き缶を次々に外へ放り投げました。「ちょっと!缶を道に捨てるのは良くないのでは?」と尋ねると、彼らからは「これで生活してる人もいるから捨てた方が良いんだよ。」との返事が。その時、私は何も言い返せませんでした。確かに空き缶回収で生活をしている人がこの島にはたくさんいたからです。

環境問題、教育問題、経済格差問題など、どれも深刻な問題なのに、あちらが立てばこちらが立たずと、各々の立場によって優先されるものは異なります。それぞれの解決の線が交わる瞬間は訪れるのかと考えさせられた出来事でした。

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