JICA海外協力隊の世界日記

エジプト地中海ぐらし

私が働いている場所〜EJS(Egyptian Japanese School)〜

こんにちは

エジプトに体育隊員として派遣されている須賀です。

今回は私が日々活動している配属先をご紹介したいと思います。

私はEJS(Egyptian Japanese School又はEgypt Japan School)と呼ばれる学校で活動しています。

「Jpanese」「Japan」の文字が入っていますが、教師、児童含め全員がエジプト人です。勘違いされることもしばしばあるのですが、エジプト国内にある「日本人学校」とは別のものです。

常に学校に来ている日本人はボランティアである私だけです。

私の他には、二週間に1〜3回程度、学校に来てアドバイスをするスーパーバイザーが一人いらっしゃいます。

これは私の配属されている学校の外観です。新しく綺麗な学校です。

さて、なぜ遠いエジプトの公立の小学校に「Japanese」や「Japan」の文言が入り、日本人のボランティアが派遣されているのでしょうか。

それは、EJSとは、日本式教育を取り入れて教育活動を行うことを目的に設立された学校だからです。2016年にエジプトのエル・シーシ大統領は日本の教育に注目して、エジプトに日本式教育を取り入れることを決めます。日本の支援があり、2018年に初めて開校されて、現在は約50校が開校されています。

詳しくは、「EJS エジプト」と調べると多くの記事を見ることができます。私は、現場の様子をお伝えしたいと思います。

「日本式教育」の中で特に注目されたのが「特別活動(とっかつ)」です。特別活動では、「学級活動」「児童会活動」「クラブ活動」「学校行事」の活動がありますが、エジプトで取り入れられているのは、「学級活動」と「学校行事」です。

日々の生活でよく見られるのは「係・当番活動」です。今、行われているのは、「日直」と「清掃」です。

「日直」は「Leader(リーダー)」と名前を変えて親しまれています。リーダーは整列するときには先頭に立ち他のみんなを並ばせます。授業の初めと終わりには、教室の前に立って挨拶をします。また帰りの会では、みんなの前に立ち、その日の楽しかったことなどを聞きます。日本では馴染みのある光景が、エジプトでは新しく画期的だということで熱心に取り組まれています。

廊下ですれ違うときに子どもたちは「Hi~,Mr.Tatsuo」と言ってグータッチやハイタッチを求めてくるのですが、リーダーの子は「今日僕はリーダーなんだ」と言って首から下げたリーダーバッヂを見せてくれます。整列時にいつもは友達とのおしゃべりに夢中な子も、リーダーの日は友達のおしゃべりを注意して整列させてくれます。帰りの会で司会をした後のリーダーの顔はどこか誇らしげです。子どもたちにとってリーダーをすることはとても嬉しいことなのだと分かります。

以上が私が普段活動している学校の簡単な紹介です。

私はEJSの中でも比較的田舎にある学校に勤めています。EJSは約50校ありますので、それぞれに違った特色があります。エジプトからの「世界日記」の執筆者は他にもいますので、そちらもぜひチェックしてみてください。

さて、今回は私の活動場所である、EJSをご紹介しました。EJSについて語る上では、エジプトと日本の教育支援における関係や「日本式教育」や「特別活動」について避けては通れません。ですが、「日本式教育とは」や「特別活動とは」などといった内容については書きづらいというのが正直な気持ちです。

新米教師である私が「日本教育とは」なんてとても書けません。ですので、私の世界日記では、海外で試行錯誤して悩みながらぐるぐると考えたことを取り留めもなく書いていこうと思います。大目に見てお付き合いください。

それでは、また次回の日記で!

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