5Sでゴー 薬剤師マラウイ奮闘日記(砂田隊員は帰国しました。)

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砂田 幸江
東京都

タイプ/職種
青年海外協力隊
薬剤師
派遣国
アフリカ
マラウイ リロングウェ県リロングウェ
一言メッセージ
マラウイの病院で現地の薬剤師やスタッフとともに日々マンクワラ(薬)の管理に奮闘中です。

 

職場での最重要任務はシマ作り!?

2018.05.25

生活

マラウイの主食はトウモロコシの粉をこねて作るシマである。それにいくつかの副菜を作り、一緒に手で食べる。副菜はお肉やお魚を、トマトと玉ねぎを油で炒めて作るスープ(スープとマラウイ人は呼ぶが液体というよりはドロドロしているのでイメージはソースに近いと私は思うが)と一緒に煮込むものと、野菜をトマトと一緒に煮込むものが一般的である。味付けは塩のみ!のシンプルなものである。

首都隊員で自宅のそばにマラウイの現地の人々が住んでいない私は、なかなかシマを作る機会がない。いつも食堂で買って来たシマでランチを食べていた。赴任して1年経っても自分でシマを作れない私を見かねて同僚が「お昼に自分達でシマを作ろう!」と言い出した。そして2人で予算を決め、必要なお鍋やンティコ(シマを混ぜるのに使う棒)やチパンデ(取り分けるのに使う大きなスプーンのようなもの)を準備し、念のため職場の所属長にキッチンを使う許可をもらい(薬局内にTEA KITCHENという流しのある小部屋があり、ケトルでお湯を沸かすために使われていて、それまでは誰も料理はしていませんでした。私がシマ作りを習うためと伝えたら、所属長は笑いながら快くOKしてくれました!ただこのキッチン、窓がなく換気扇もないのでお料理すると薬局中に匂いが立ち込めるのが問題なんですが…)、いざシマ作り初日!

マラウイでは誰かが食事をしていると「カリブ~」と言って誘ってくれる。誘わなくても参加してくるけど(笑)←ちなみにこの間マラウイ人に、外国人は誘ってくれないとクレームを言われた( ゚Д゚)。マラウイではみんなで一緒に分かち合って食べる習慣がある(でも私が買ったバナナとかキャッサバとか野菜とか、見えるとこに置いておくといつの間にか数が減っているのはいまだに受入れられないけど… キャッサバとかいつのまにか折られて短くなってるだもの…)。私と同僚とでお昼を作ることにした初日、もちろん私達は2人分のつもりで準備を始めた。しかし!!ここはマラウイ!「あれ!? お昼を作るの?自分も食べるから混ぜて~」と次からつぎへと人が訪れ( ゚Д゚)。あっという間に参加者が増え…。現在では毎日7~8人、多いと10人以上になることもある。私のための料理教室にあるはずが、そんなに大人数のご飯の準備を私が出来るはずもなく…。

シマを作るには粉をこねるのに腕力が必要である。マラウイの女性は片手でお鍋を支え、もう一方の手でぐるぐると力強く簡単そうに混ぜていく。しかし私は両手を使っても混ぜられない。マラウイの女性の二の腕のたくましさの理由はここにもあるんだと実感する(笑)。そんなで日々あまり役に立てない私は毎日病院の前のちょっとしたマーケットに野菜や小魚を買い出しに行ったり、野菜の準備をお手伝い。ただここでも問題!? まな板を使う文化のないマラウイではトマトや玉ねぎ、野菜を手で持って包丁で切っていく。これが私にはなかなか難しい。悪戦苦闘の私を見て、同僚たちは私がまったく料理が出来ないと信じているに違いない。私だってまな板があれば早くきれいに切れるのだ!でもせっかくのマラウイなのでまな板なしでのカットに日々奮闘中!

マラウイではみんなで一緒に同じお皿から食べることをメモと呼ぶようだ。カムズ中央病院には多くの外国人がいるが、自分でシマを作る外国人はほとんどいないようで、病院前のマーケットで材料を買い出しする私は結構目立つ。最近では「今日もメモかい!?」「今から買い出しに行くの?」「今日のディオ(副菜)は何!?」といろんな人から声をかけられる。「マテンバかウシパかボニャかどれにしよう(どれもお手頃価格な小魚の種類)」「野菜はノボングウェかコロワかンカニかンピルか 誰か決めて~」と答える私はしょっちゅう笑われているが、マーケットの人々と顔見知りになったり、現地の小魚や野菜の名前に詳しくなったのもメモのおかげである。お昼のシマ作りは毎日の私の楽しみで、最近はお昼を作りに職場に通っているかもしれない(笑)。一緒に作ってくれる、そして一緒に食べてくれる同僚たちに感謝です(^◇^)。