JICA海外協力隊の世界日記

ミクロネシア日記「ことこと」

スイミーの見た景色

仲間を失って、ひとりぼっちになったスイミーが、元気をとりもどしたのは、海の中のおもしろいものたち。

七色のゼリーのようなくらげ

ドロップみたいな岩

水中ブルドーザーのいせえび・・・

わたしが小学校2年生だったころのある朝学習で、国語「スイミー」に出てくる海の中のおもしろいものたちを絵にかきました。頭の中に色とりどりの生き物たちを思いうかべるとわくわくして、楽しくて楽しくて、夢中でかきました。今でもあの時のことをはっきりと覚えているくらい、7才のわたしにとってインパクトがありました。

あれから月日は流れ、大人になり、ポンペイに今住んでいるわたしは、ひょんなことからダイビングをすることになりました。わたしにとって、これは大ニュースです。だって、わたしは運動が苦手で、持久走はひぃーひぃー半泣きしながらやっていた、ボールはぴゅーっと思いがけない方向に飛んでってしまっていた子どもだったからです。

どきどきしながらダイビングを始めたのは去年の9月ころ。重いダイビング機材をよいしょとかついで、後ろ回りでボートから海の中へドボン!と入るので、最初はびっくりしましたが、何とかなりました。今では、海の中の色や音、広がる景色がとってもすてきで、そのとりこになっています。

・・・スイミーも、同じような景色を見ていたのかなぁ。

小学生のころに夢見ていたあの景色が、自分の目の前に広がる感動は、ものすごく大きいです。

さて、海の中の探検を続けると、マンタにそうぐう。泳ぎ方がとってもゆうがで、通り過ぎていくのを、じーっと見つめていました。この間は、ミクロネシア海域にしかいないと言われている、お腹が黒い(ふつうは白い)ブラックマンタと出会いました。

こちらは、そう、いるかです!

この時は、雨が降ってボートで予定していた島まで行けなかったのですが、いるかの群れが、ボートに近づいてきたのでした。「雨が降って残念だったね、元気出して!」と、いるかに励ましてもらった気持ちになりました。2頭で仲よく泳いでいるのがかわいい!

日本人が経営しているダイビングショップから、日本語でダイビング講習を受けることができるので、安心でした。この間は、アドバンスライセンスにチャレンジして、水深30メートルまでもぐりました!南の島での生活は、わたしをもっとたくましく、アクティブにさせているのかなぁ・・・。けれども、相変わらず楽器をひいたり、おいしいものを食べたりと、のんびり過ごす休日も多いわたしです。

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ