JICA海外協力隊の世界日記

ブータンゆっくり散歩道

開発したシステムがリリースされました #3

皆さんこんにちは!

前回は公務員向け目標管理システムがリリースされたことを書きましたが、じつはこの時もう一つ別のシステムのリニューアル開発も担当していて、このシステムも同時にリリースされました。

このシステムは公務員向けに評価・フィードバックを行うためのシステムです。非公開のシステムで守秘義務がありますのでシステムの内容を詳しく説明することはできませんが、目標管理システムと同様にもともと使われていたシステムが状況の変化により現状にそぐわなくなってきて、かつ、パフォーマンスの悪化など様々な問題を抱えていたため、今回最新の技術を用いてシステム全体を作り直すことになりました。

このシステムは前回説明した目標管理システムとほとんど同じ作りになっていて、同様の手順で新システムへの作り替えを実施しました。

ここからは前回と少し違った視点で書いていきます。

これは私がシステム開発時によく意識していることですが、システムは開発したら終わりではなく、そこから長期に渡り多くの方に活用してもらうために適切な維持運用作業を行っていく必要があります。
もしリリースしたシステムが実際の業務に即していなかったり使いづらい所があったりすると、そのシステムは「使えないシステム」認定されてしまいます。いわゆるシステム導入における失敗事例です。
また、システムに不具合は付き物で、どんなにしっかりテストしたシステムでも決して避けて通ることはできません。
もし発生してしまった不具合を放置すれば業務に支障をきたすことも十分に考えられます。
もう1点、状況は常に変化しています。これは時間の経過とともにシステムに求められるものも変化していくということです。
もしそれを放置すれば実際の業務に即さない「使えないシステム」になってしまいます。
そうならないためにも、リリース後の適切な維持運用作業がとても重要になってきます。

ただ、ブータンで開発したシステムをボランティア終了後も私がずっと見続けていくのは難しいのが実情です。
そのためにも現地技術者への業務の引継ぎと、適切な維持運用作業を行えるだけの技術移転が重要になってきます。
今後はこの点を意識しながら活動を行っていく予定です。

では、また次回!

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