JICA海外協力隊の世界日記

ブータンゆっくり散歩道

IT職種で感じる異文化

皆さんこんにちは!

今回は協力隊として海外で活動するうえで避けることのできない「異文化」について取り上げ、その中でもコンピュータ技術という職種だから感じている「異文化」について書いてみようと思います。

・個人情報やプライバシーに対する考え方
根底にあるところはブータンも日本も同じで、個人情報は保護されるべきものでありプライバシーも守られるべきものとして認識されています。ただその認識のレベルには若干の違いを感じています。
例えば現地のSNSやタブロイド紙でニュース記事を見ていると、センシティブな記事であっても日本のように匿名表記されずに名前がそのまま記載されていたリします。
また、SNSの投稿などでの写真の使われ方についても、個人の顔が映り込んでいて掲載許可を取っていないと思われる写真がモザイク処理などされることなくそのまま使われています。
ただ、ブータンの方々はどちらかというと喜んで写真を撮らせてくれ、SNSなどに載せるのも載せられるのもあまり気にしないように感じますので問題になることはなさそうですが。

・システム障害発生時の対応
もちろんこれも根底にあるところはブータンも日本も同じです。
もしシステム障害が発生すれば、ブータンでも日本でも障害の対処をして再発防止策を考えるなどやることは同じです。
ただ、やはりブータンの方がより穏やかな対応となっている場合が多いように思われます。
システムに不具合や障害が発生した場合、もし日本だったら余程のことがない限り早急な対応と徹底的な原因究明が求められますが、ブータンでは「不具合があるみたいだから直しといてもらえる?」ぐらいの感じに思えます。(あくまで私の主観ですが)

ここで取り上げた2件は2国間での違いはあれど、どちらが正しくてどちらが間違っているというものではありません。
日本には日本の「文化」がありますしブータンにもブータンの「文化」があります。
その特性により考え方や結果が変わるのは当然のことです。

海外で活動する上で任国の特性を理解し受け入れることはとても大切なことだと思います。
ただその「違い」の中には「異文化」ではなく任務として改善すべきものもありますので、任国の特性をしっかり理解し、受け入れるものは受け入れ、改善すべきものは改善するように心がけていきたいと思います。

では、また次回!

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